2019年5月13日月曜日

「龍」の文化:「かぎ爪の数」

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サーチナニュース 2019-05-13 05:12
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日本と韓国にも伝わった「龍」の文化、
その姿を見れば時代背景が分かる=中国メディア

 日中韓は隣接するアジアの国同士であるゆえに共通の文化が数多く存在する。
 中国メディアの快資迅は8日、中国で古くから神聖な生き物とされてきた「龍」に注目し、「日韓に伝わる龍を見れば、その時代背景を考察できる」とする記事を掲載した。
 中国文化において龍は特別な意味を持つ存在で、中国人は自らを「龍の後継者」と自負してきた。
 中国に起源を持つ「龍の文化」は日本や韓国にも伝わっており、日韓両国でも「龍」は誰もが知る存在と言える。
 記事は「中国の歴史のなかで龍は3段階の変化を遂げてきた」と紹介し、日本と韓国に伝わる龍と比較すると、「中国のどの時代の影響を受けたかを読みとることができる」と主張した。

 中国の歴史を紐解くと、まず
★:第一段階としての龍は「かぎ爪が2本」の姿であり、時代としては泰漢王朝ごろまでの時代に該当すると紹介、
 商朝時代の夔龍(一本足の龍)と呼ばれた龍が典型的な形であるとした。
★:次に、「かぎ爪が3本」の時期は泰漢王朝から隋や唐の時代にかけての姿で、この頃に「龍」と呼ばれるようになったいう。
★:最後に、明朝の時代には「5本爪の龍は皇帝に特化して使用され、4本爪の龍は王侯貴族が使用を許され、その他民間人が装飾品として4本爪以上の龍を用いることは許されなかった」と説明した。

 こうした変化を踏まえて日韓の龍のかぎ爪に注目すると、
★:「日本では3つ爪の龍が見られるのは、隋や唐の時代に中国から日本へ伝えられ、明朝時代以降は海外貿易が減ったことで文化の影響が及ばなかった」と分析。
★:一方「韓国では4つ爪の龍が見られるのは、陸続きで鎖国の影響を受けることなく、皇帝のみが使用する5つ爪以外の龍が中国から韓国へと伝えられたのだ」と主張した。

 龍のかぎ爪の数については、日本でも諸説あって、記事の主張もそのうちの1つに過ぎないが、龍は中国を起源とする1つの文化だ。
 今後、龍の爪の数に注目してみると興味深い発見があるかもしれない。




旅の情報〜地理の世界から〜 龍の爪の数には意味がある 公開日 : 2014年4月8日

 中国の想像上の生き物である龍は日本でも十二支の中にあってお馴染みですが、龍の爪の数が違って爪の数に意味があるということを知っている人はほとんどいません。下の龍の絵は爪の数が5本、4本、3本と異なります。

龍の爪の数は所有者の身分の違いを表します。
5本の龍は皇帝
4本の龍は貴族
3本の龍は庶民
なので中国・台湾の建造物や骨董品に描かれている龍を見ると、爪の数によって当時の所有者の身分が判断できます。
中国・台湾へ旅行する機会ががあれば是非確認してみてください。もし家に5本の爪を持つ龍が描かれている壷があれば、中国王朝のお宝かもしれません。

●屋根にある龍の意味
中国の建造物、特に寺院の屋根には龍が飾られています。
昔から龍は水の神様として崇められてきました。龍は自在に雷雨や竜巻を呼ぶことができるとされていたのです。
火事になると龍が雨を呼んで火を消してくれる。水不足の時は雨を降らしてくれる。
このような意味が屋根の龍には込められています。
同様に、日本でお馴染みの鯱(シャチホコ)も火事の時火を消してくれるという、おまじないで付けられています。
そもそも鯱(シャチ)とは頭は虎、体は魚のインドの想像上の生き物で、雨を降らす魚です。

●龍の体の元となった生き物
龍の体は様々な生き物の部位が組み合わされた格好をしています。
頭…ラクダ
角…鹿
目…ウサギ
耳…牛
胴体…ヘビ
腹…蜃(想像上の巨大ハマグリ)
うろこ…コイ
手のひら…虎
爪…タカ

●龍にまつわる言葉
1].逆鱗に触れる
目上の人を怒らせてしまうという意味。龍にはあごの下に一枚だけ逆さに生えたうろこがあります。これを逆鱗と言い、逆鱗に触れると龍は怒って触った人を食べてしまうという故事から作られた言葉です。このお話は「韓非子」という書に書かれています。
2].登竜門
立身出世のための関門。中国の黄河に竜門という急流があり、ここを登り切ったコイは龍になるという故事からできた言葉です。
3].海千山千
長年にわたって様々な経験を積み、世の中の裏も表も知って悪賢いという意味。
海に千年、山に千年住んだヘビは龍になるという言い伝えからできた言葉です。


 


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