2019年5月31日金曜日

令和天皇・皇后の外交デビュー & 令和天皇の初めてのお言葉

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ロイター 2019年05月30日(木)17時10分 冷泉彰彦
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2019/05/post-1087.php

新天皇・新皇后の外交デビューは見事な作戦勝ち


●メラニア夫人への重点的な接遇を心掛けたことも成功の秘密 Carl Court/REUTERS

<世界中で批判的に見られているトランプ大統領とメラニア夫人を、
知性と品格をもった大統領夫妻として厚遇したことが成功の鍵>

 異例の長期滞在となった、トランプ米大統領の訪日ですが、ゴルフや相撲が話題になった前半に対して、後半は何といっても皇室外交に注目が集まりました。
 結果を先に申し上げると、各行事における大統領夫妻の表情、そしてトランプ大統領のツイート、さらにはアメリカでの報道などを総合しますと、即位後初の国賓接遇については、大変に高い評価がされているようです。

 この新天皇皇后の外交デビューですが、最初の相手がトランプ大統領というのは、非常にやりにくい巡り合わせだったと思われます。
 まず、トランプ流の「ホンネ丸出しのガサツなスタイル」を持ち込まれるのは、ハーバード・アルムナイ(卒業生)の皇后としては抵抗があるでしょうし、何よりも皇室の威厳、さらには国家の威信に関わる問題を生じます。
 だからと言って、両陛下が高飛車に出て知性を見せつけるのも良くありません。
 皇室の「お家芸」である全方位外交が崩れてしまうからです。

 そこで私は、両陛下の即位のタイミングで本誌に寄稿した際に、次のように記しました。
 「とりあえず見事な英語で品格と教養を示しつつ、大統領の持つ庶民性も『立てる』ことで関係を円滑にする、そのような儀礼の実務に徹してはどうだろうか。
 それ自体が簡単ではないかもしれないが、周到な準備を行うことで、一歩一歩を踏み固めることが肝要であると考える。」
 驚いたのは、結果的に今回の皇室外交はこの期待感を「100%」いやそれ以上に実現したということです。

 具体的には2つのポイントが指摘できます。

★:1つは、周到な準備です。
 これは、恐らくは小田野展丈(おだの・のぶたけ)侍従長が中心となり、両陛下、そして内閣や外務省とも調整の上で、アメリカサイドの事務方とも実務的に緻密な計画が練られたのだと思われます。
 例えば、トランプ大統領は天皇陛下には「ビオラ」を、皇后陛下には「文具セット」をプレゼントとして持参したとされています。
 ところが、その中身が凄いのです。
 アメリカで報じられているところでは、その「ビオラ」というのは、ウェストバージニア州で1938年に作られたハンドメイドの逸品であり、そこに作曲家アーロン・コープランドの真筆サインが添えられていたというのです。
 ウェストバージニアというのは、それこそ石炭産業の衰退で苦しむ中で、ヒラリーを嫌い、トランプを選んだ代表的な州です。
 またアメリカのクラシック作曲家の真筆サインということでは、亡くなったバーンスタイン(指揮者でも有名)、現在の世界のクラシック音楽界の寵児とでもいうべきジョン・アダムズなども考えられますが、それではリベラルなイメージになってしまうので、「アパラチアの春」で有名なコープランドというのは絶妙な選択です。
 また皇后陛下向けの「文具セット」には、手彫りの万年筆が入っていたそうですが、その材料には「ハーバードのキャンパス内にある樫の木」が使われています。
 つまり、トランプ大統領側として、雅子皇后がハーバードの卒業生であることにリスペクトを込めたプレゼントというわけです。
 また、宮中晩餐会において、トランプ大統領が元号「令和」の出典となった万葉集の話を、「おざなりではない」内容のある形で堂々と述べたというのも驚きでした。
 結果的に、トランプ大統領サイドに、「いつものベランメエなスタイル」ではなく、知性と品格のある大統領だと持ち上げることで天皇皇后とのバランスを取った格好です。
 これは大統領本人も悪い気はしないでしょうし、外交シーンとして全体を俯瞰した場合に、とてもバランスが取れた格好になります。
 こうした芸当は、現在、アジア太平洋担当の国務次官補が空席のままであるアメリカの国務省や駐日アメリカ大使館だけで、手配のできる話ではないでしょう。
 外務省の儀典長を経験している小田野侍従長が、両陛下と相談の上で、先方との緊密な調整に動いたとしか考えられないのです。

★:2つ目は、これも両陛下の深謀遠慮としか思えないのですが、「メラニア夫人への重点的な接遇」を心がけられた、これが成功の秘密であると思います。
 メラニア夫人は、近代以降のアメリカ史の中でも非常に存在感の薄いファーストレディです。
 アメリカでは、とかく夫の女性問題を騒ぎ立てられ、欧州などではファッションモデルからの「成り上がり」という暗黙の非難もあるようです。
 自身が移民でありながら、夫の政策は移民排除に近いものであり、さらには夫の支持者の多くは反移民であるという難しい立場でもあります。
 何よりも、「夫が合衆国大統領になってしまった」ために、晴れがましい舞台に立たされていることに、一種の居心地の悪さを感じている、そんなイメージも確立してしまっています。
 そのメラニア夫人に対して、両陛下は徹底的に配慮を重ね、アットホームな雰囲気を醸し出し、最後にはこれまでアメリカでは誰も見たことのなかったような笑顔を引き出していました。
 結果的に、奥さんがハッピーであれば、旦那もハッピーになるわけで、これは大きな効果があったと思います。
 また、世界中で毀誉褒貶に晒されているトランプ大統領を持ち上げすぎるのは皇室の威厳にはマイナスですが、メラニア夫人であればその点も心配はありません。

 そんなわけで、
★:今回の皇室外交は周到な準備に加えて、
★:夫人を「ターゲットとした接遇」に注力したこと
が成功の鍵であったと思われます。




【参照】


●  令和天皇の国民へのはじめてのお言葉 




 


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2019年5月29日水曜日

21 km走:2時間14分32秒 キロ6分24秒 ベアフット250km

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   前回のタイムがとんでもないものであったので、半信半疑でマグレではないかと思っている。
 今日はそれを確かめる予定である。
 だが、このところ気温が急に下がって、昨日は体がそれに追いつかず、たまにフラッーときたりしてあまり期待がもてる状態ではない。
 なんとか走り切れればめっけもので、だめなら15kmくらいでやめてもいいと思っていたくらいである。
 陽は強いが熱さはなく、汗もかかない。
 風は少しあるが、無風を期待する方が無理というものであろう。
 6時半スタートである。
 1kmでタイムをみたら6分32秒である。
 これなら初めの5kmを32分半(キロ6:30)でいけそうである。
 ということは、10kmで1時間05分切りになる。
 実際にそのタイムで走ることができた。
 心配していた体調は問題なさそうである。
 21kmの完走が見えてきた。

 前回は10km以降がすごかった。
 5kmスプリット30分台で15km、20kmと走っている。
 何でこんなに突然スピードアップが可能であったのか、いまだにわからない。
 いいかえるとマグレであった、としかいいようがない。
 今回も、という期待はあったがそうは問屋が卸してくれない。
 10kmと同じようなペースでなんとか15kmまでいく。
 20kmまではラストだと思って少しでもスピードを上げるように足を動かす。
 でも前回より1分28秒遅かった。
 この後半の遅れがそのまま前回との違いとなる。
 ラスト1kmは今回は6分15秒、前回は6分04秒であったからあきらかに今日はスピードが’出ていないということである。
 やはり前回はマグレ要素が濃厚だったようである。
 でも今日はそのマグレに引っ張られて、安定した走りとなっているようにも思える。

 2時間14分32秒、前回より遅れること1分16秒だから、決してタイムも悪くはない。
 というより上々のタイムである。
 前回があまりに良すぎたのである。
 このタイムが現在の自分のコンスタントなタイムなら、ここから本番までが勝負になる。
 前回も今回もスタミナ切れで苦しむことはなかった。
 実際、今回帰ってきて風呂に入ったあとバタンとベッドに倒れ込むようなダメージは受けていない。
 走れる陽気に入ってきたということ、体ができてきたことなどがあげられるであろう。
 来月からはスピードを上げる練習に入っていくことなるだろう。

【 5月29 日 21km  2時間14分32秒 キロ6分24秒 ベアフット
5km    32:20      32:20 
10km    32:19    1:04:39
15km    32:01    1:36:40
20km    31:37    2:08:17
21km     6:15    2:14:32

【 5月22 日 21km  2時間13分16秒 キロ6分21秒 ベアフット
5km    33:53      33:53 
10km    32:23    1:06:16
15km    30:37    1:36:53
20km    30:09    2:07:02
21km     6:04    2:13:16



●  計 250km 補修さえすればまだまだいけそうである 




 擦り切れたテープを外す。底地ステッカーは生きている


●上張ステッカーを貼り付ける。あとはテープで押さえるだけ。

 これでベアフットで250km走ったことになる。
 一般的のランニングシューズは1,000kmほどで新品に交換になるだろう。
 ベアフットならその間で3足くらいということになり、一足あたり350km弱というところだろうか。
 ベアフットは一般のランニングシューズとくらべると安価なので3足で等価ということにしてもおかしくない。
 なを私は昨年で800km走っている。
 もしこれをベアフット2足で消化すると1足あたりは400kmになる。
 これだとあと150kmになる。
 さてこれが可能かどうか。
 物好きにもベアフットの耐久性を調べている、ということもである。 
   




 

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2019年5月26日日曜日

オーストラリアに英国王は必要か?:君主制は政治的野心の解毒剤 

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ニューズウイーク 2019年5月25日(土)16時20分 デニス・アルトマン(豪ラ・トローブ大学教授)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/05/post-12196.php

英連邦オーストラリアに英国王は必要か?


●ヘンリー王子、メーガン妃と並ぶピーター・コスグローブ総督 Phil Noble-REUTERS

<立憲君主制は不条理だが、王室は政治家の監視役を担っている>

 われらがオーストラリアの著名作家ドン・ワトソンは昨年、この国を英国王を元首とする立憲君主制から共和制に移行させようという議論に異を唱えた。
 現地誌ザ・マンスリー4月号への寄稿には、こうある。
 「独裁者がいっぱいいる世界にあって、エリザベス女王とその子や孫は、ある意味、反独裁を代表している」
 そして、こうも続けた。
 「私たちの民主主義は問題を抱えながらも機能している。
 共和制に移行すれば問題が解決できるとは思えない」
 周知のとおり、オーストラリアには英国王の代理として豪政府が指名する総督がいて、事実上の儀礼的な国家元首の役を果たしているが、一方でエリザベス2世を元首と仰いでもいる。
 憲政上の不条理と言えるが、筆者もワトソン同様、これでいいと思っている。
 政府の儀礼的権威と実際的権力を分離することによって、政治家のエゴの肥大を監視できるからだ。

 政治について悲観論が高まる今、立憲君主制の不条理こそが自由な民主主義を守っているのではと問うてみるのは悪くない。
 そう問題提起をするだけで、反動的だとか特権階級の味方だとか非難されるリスクは承知の上だ。
 それでも私たちは、王室の在り方や国王に対する国民感情の問題と、露骨な専制主義の監視役としての王室の存在理由を区別して考える必要がある。
 英国内でも英連邦諸国でも、王室の人気はこれまでになく高い。
 共和制論者のマルコム・ターンブル前豪首相でさえ、ヘンリー王子やメーガン妃と一緒に写真に納まりたいと思っている。
 やはり英連邦の一員であるカナダの友人に聞いてみたら、共和制なんて言いだしたら笑われるという答えだった。

 英連邦(コモンウェルス)の加盟国中、英国王を元首と定めている国は「15」あるが、あえて現状を変えようとは考えていないようだ。
 ちなみに、英連邦加盟国の過半は共和制だ。
 その一方、英連邦に加盟しながら英国王とは別の王様がいる国もある。
 ブルネイとスワジランドは事実上の絶対王制だ。

■君主制は政治的野心の解毒剤

 君主制の概念そのものを、不条理で不快な封建制の遺品と切って捨てたい気持ちは理解できる。
 王室を取り巻く盛大な儀式はどう見ても滑稽だし、王室の維持には金がかかる。
 しかし世界を見渡せば、立憲君主制でやっている国の多くは素晴らしく民主的で格差も少ないと言えるのではないか。
 スカンディナビア諸国にもベネルクス3国にも世襲制の君主がいる。

 アジアでは日本とタイが立憲君主制だ。
 ただし、君主の役割はタイのほうが重い。
 スペインでも、君主は国家的な危機の際に重要な役割を果たす。
 スコットランドの独立問題でも英国のEU離脱問題でも沈黙を守るエリザベス女王と違って、スペイン国王はカタルーニャの独立運動を強く非難した。

 権威主義的なアラブ世界でも、君主制のほうが共和制よりもリベラルな場合がある。
 ヨルダンやモロッコは立憲君主制を採り入れているが、国王が強い権限を持つ。
 一方でサウジアラビアやアラブ首長国連邦は悪しき絶対王制の遺物だ。

 150年前に経済学者ウォルター・バジョットは「象徴的な」権威と「実効的な」権力を分ける意義を見抜いた。
 バジョットの議論に従えば、立憲君主制は政治家の野心を抑えるのに必要な解毒剤だと言えるかもしれない。
 もちろん、スイスやアイルランドのように、君主がいなくても政治家が尊大になり過ぎない国もある。
 しかし一般論として言えば、監視役のいない国ほど権力が肥大化しやすい。
 君主の影響力が間接的で非公式であっても、スペインやノルウェーの首相が君主に定期的に報告する義務を負うことには重い意味がある。
 政治が理性的なものであるならば、私たちも2頭の元首を戴く体制を捨てて、総督の肩書を「大統領」に改めればいいのだろう。
 だが政治が理性的であることはめったにないし、単なる象徴的な変化のために憲法を書き換える意味があるとも思えない。

 今のオーストラリア憲法を改正するのは悪くない。
 例えば先住民の権利を明記すること。
 それは5ドル札から女王(次にはその息子)の肖像を消すことよりもずっと大事だ。

The Conversation
Dennis Altman, Professorial Fellow in Human Security, La Trobe University

This article is republished from The Conversation under a Creative Commons license. Read the original article.






 

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2019年5月24日金曜日

オーストラリア シチズンシップ:二重国籍に罰則規定はない

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● オーストラリア シチズンシップ

「NICHIGO PRESS  6月号」にオーストラリア・シチズンシップの特集があった。
 その一部をコピーしてみる。








 シチズンシップ取得の段取りは3段階である。
1].書類申請
2].面接テスト
3].集団宣誓
 まずは書類申請であるが、日本並びにオーストラリアの必要書類をあつめて申請する。
 要求された日本の書類のなかで面白かったのは、「無犯罪証明書」で、警察から発行してもらい添付することである。
 書類申請をすると書類審査が行われ、合格すると面接・テストへと進む。
 テストについては NICHIGO PRES を参照してください。
 テストに合格すると、宣誓になる。
 アートセンターのパラダスルームにあつまり、集団宣誓して、そのあと登段して市長から上記のシチズンシップ証を受領する。
 これでオーストラリア国民になる。

 宣誓式は年に2回行われる。
 初めの1回は欠席してもいいが、2回目を欠席すると、拒否したものとみなされ、しばらくシチズンシップの申請はできなくなる。
 宣誓にはキリスト教文言とそれ以外の文言があって、キリスト教信者でない人は無宗教の文言で宣誓できるようになっている。
 宣誓式には100人ほど集まる。
 やはり中国系が多く、2/3くらいを占める。
 日本人はというとまったくというほどにいない。
 息子が数年前に取得したときの日本人は息子一人であった。
 日本人にとって日本は離れがたい故郷なのだろう。
 つながっていたいという民族意識がしっかりと根を下ろしているということである。

 最初の宣誓式に息子は欠席している。
 この時、日本=ドイツのワーキングホリデイがからんでいた。
 ドイツに出発した6日後が初回の宣誓日だったのである。
 たった一週間ほどのことなので通常なら出発をずらして、宣誓後にでかければいいはずであるのだがそれができなかった。
 ワーキングホリデイのドイツ入国日がギリギリであり、一週間ずらすとワーキングホリデイそのものが無効になってしまう状況にあった。
 年齢的にこれが最後のワーキングホリデイなので、是非ともドイツへ出かけたいということで宣誓式を欠席することになったのである。
 それから6ケ月後に2回目の宣誓式が行われることになった。
 これには是がひとも出席しないといけない。
 これを欠席すると、シチズンシップの取得が相当面倒なことになってくるということで、いったん戻ってくることになった。
 ところがこれもギリギリである。
 「明日の宣誓式には参加されますか」
というシテイカウンシルからの問い合わせ電話が家に入ってきたのである。
 「明日の朝、ゴールドコーストに着く予定ですので、参加します」
と答えるしかない。
 もし、航空便が遅れでもしたらどうなる?
 こういう時に限ってトラブルが発生するものである。
 まあ、考えないようにするしかない。
 翌朝、戻ってきた早々にアートセンターの式場に車をとばした。
 締め切りの10分ほど前になんとかかんとか受付を済ませた。
 
 シチズンシップ証、オーストラリア小旗、そしてレモンだったかの苗木をもらって、無事終了した
 オーストラリアの小旗は残っているが、レモンは枯れてしまった。
 そして3日後にはまたドイツに旅立っていった。
 まあ、せわしない市民権取得の日程であった。
 この2月から1年の予定で海外に出ている。
 オーストラリアのパスポートでである。
 なを、日本の国籍は残している。
 よって二重国籍になっている。
 二重国籍であっても罰則規定はないので、そのままにしておけばいいことである。
 自己申告しないかぎり、日本国籍は永遠です、といったところか。
 個人の心の問題ではあるが、日本国籍をいとも簡単に破棄してしまう人がいることに非常に疑問を感じる。
 不安定な時代に入っていく歴史にさしかかっており、選択肢を二重に三重に備えておくことは安全上必要なことのように思うのだが。
 安易に日本国籍を手放すべきではない。
 なを、蛇足だが二重国籍者は国会議員に立候補すべきではない。
 立候補は一国に国籍を絞ってからのことである。
 これは人としてごくあたりまえの常識的判断であろう。
 



 

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2019年5月23日木曜日

“世界で最高の国”ランキング2019:スイス、日本、カナダ、ドイツ、イギリス

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5/22(水) 19:00配信 クーリエ・ジャポン Shuji Honjo
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190522-00000001-courrier-int

日本は「第2位」
“世界で最高の国”ランキング2019

 “世界で最高の国”を決める国際ランキング「ベスト・カントリーズ」(2019年版)で、日本が総合第2位に選ばれ、注目を集めている。
 このランキング調査は、米ペンシルバニア大学ウォートンスクールと、米誌「U.S.ニューズ&ワールド・レポート」、世界最大の広告代理店WPPグループで93ヵ国に拠点を持つ「BAVコンサルティング」が、毎年共同で行っているもの。
 初年度(2016年)に7位だった日本が躍進する一方、米国は4位から8位に下降。
 いったいなぜなのか? 
 主要国のランキング動向をお届けする。
 本ランキングは、「各国がグローバルでどう認識されているか」を捉えるため、
 36ヵ国・2万人超の知識人層と、ビジネスリーダー、そして一般人へのアンケート調査をもとにしている。
 その際、ウォートンのデイビッド・レイブスタイン教授とBAVは、国の成功を示す65の特質を質問化し、指標とした。
 また、そのうちの57指標を、
 「冒険性」
 「国民の権利・進歩的な姿勢」
 「文化的影響力」
 「起業家精神」
 「伝統」
 「将来性」
 「ビジネスへのオープン性」
 「パワー」
 「生活の質」
の9つのサブカテゴリーにまとめた。
 さらに、この9つのサブカテゴリーを一人あたり購買力平価GDPとの相関から加重平均をとり、総合ランキングとしている。
 (なお、ランキングへの影響が大きいサブカテゴリーは、「起業家精神」「生活の質」「国民の権利・進歩的な姿勢」「将来性」の4つだ。)

■過半数が「世界は悪くなっている」

 総合ランキング上位国について、前回(2018年)から今回(2019年)にかけての変化を見ると、スイスが変わらず首位
 日本が5位から2位へ大きく上昇し、
 つづくカナダ・ドイツ・英国はひとつずつ順位を下げた。
 また、スウェーデン・オーストラリア・米国が前回同様に6~8位。
 そして、ノルウェーが12位から9位に順位を上げた。

 2016~2017年にかけては米国の大統領選など目立った変化をはさんだため大きな変動があったが、2018~2019年にかけてはおおまかにこれまでの“延長上”にある。
 だが、これは安定を意味しているわけではない。
 グローバル経済やテロリズムへの不安、経済格差、気候変動などの問題が世界には横たわる。
 世界の人々の多くは、不安定な政情にリーダーシップの危機を感じている。
 本調査でも、50%以上の人々が「昨年より世界は悪くなった」と答えている。
 また70%以上が「ナショナリズムが強まっており、グローバルなことよりも国内に関心がある」と回答している。
 さらに3分の2が「自国は安全と思っている」が、「世界が安全と思う」のは3分の1に過ぎない。
 こうした危機感がランキングの結果にも一部反映されているようにみえる。

■1位スイスと3位カナダの“安定感”

 3年連続で総合ランキング1位のスイスを見てみよう。
 サブカテゴリーでは、「国民の権利と進歩的な姿勢」がノルウェーとカナダに次いで3位と前回から1ランクダウン。
 「起業家精神」4位、「パワー」14位、「将来性」25位は、それぞれ順位を上げている。 また前回同様、「ビジネスへのオープン性」2位、「生活の質」5位も目立っている。
 サブカテゴリー以外では、「本社を置くのに最適」1位、「エコな生活」2位、「退職後の人生」2位、「透明性」2位が際立っている。
 法と秩序がしっかり整った成熟した社会、
 そして経済の発展とともに金融が発達した、“安定した開かれた国”
としてスイスは高く評価されている。

 そして、カナダ。
 同国は前回2位から今回3位に1ランクダウン。
 サブカテゴリーでは前回同様、「生活の質」1位、「国民の権利・進歩的な姿勢」2位。サブカテゴリー以外では、「本社を置くのに最適」2位、「教育」3位、「退職後の人生」4位、「子育て」4位が目立っている。
 カナダは「生活の質」で世界をリードしており、経済的にも政治的にも安定した国と認識されている。
 前回の調査における「世界の代表的リーダーの比較」では、カナダのトルドー首相が各国トップのなかで最高の支持を得ており、「トルドー首相は世界で最も偉大なリーダーのひとりとみられており、カナダの国の認識にも貢献している」とレイブスタイン教授が指摘している。
 なお、若い世代の調査結果では、カナダがスイスを上回っている。
 35歳以下の世代は他の世代より、カナダのビジネス環境を好ましく認識しており、また「国民の権利・進歩的な姿勢」も1位となっている。
 移民政策が好感を呼んでいる面もあるだろう。
 安定したスイスとカナダが総合1・3位となったのは、前回同様に、不安定な政治状況の裏返しといえるだろう。

 次に、2016年には総合1位だったドイツは、前々回4位、前回3位、そして今回はまた4位と順位を落としている。
 (2016年の調査対象外で)前々回から加わったスイス、そして日本とカナダに追い抜かれた格好だ。
 何十万人もの移民の流入、テロ活動、フォルクスワーゲンのスキャンダルなど企業問題、そして政治的なリーダーシップをめぐる論争などが影響していると、レイブスタイン教授は指摘している。

 なお、前回から3ランクアップして総合9位となったノルウェーは、サブカテゴリーで「国民の権利と進歩的な姿勢」1位、「生活の質」4位が目立った。また、「将来性」は前回37位から30位へと大きく順位を上げた。ここでも「国民の権利と進歩的な姿勢」と「生活の質」の評価の重要性がわかる。

■不本意な“トランプ効果”

 不安定な政治状況といえば、トランプ政権の米国を連想する人は多いだろう。
 米国は、2016年の総合ランキング4位から、前々回で7位に後退、さらに前回8位へダウンし、今回はそのまま8位と動かなかった。
 前回の「世界の代表的リーダーの比較」で、トランプ大統領は「適任25%・不適58%」と最も支持されないリーダーとなった。(ちなみに大統領選直後に行われた前々回の調査では、約75%が「大統領選後に、米国へのリスペクトを失った」と回答している。)
 そうした“トランプ効果”で、米国の「信頼性」は2016の17位から、前々回23位、前回25位、今回27位へと下降の一途をたどっている。
 「信頼について外部の認識が著しく低下したことは米国にとって最大の失墜であり、このことが人々が米国についてどう感じるかに影響している」とレイブスタイン教授は指摘している。
 それでも米国は、サブカテゴリーの「パワー」で3年連続1位。
 また「起業家精神」3位、「文化的影響力」4位と強さを見せるが、「ビジネスへのオープン性」は2016年の23位から前々回35位、前回43位、今回48位へと下がり続けている。
 レイブスタイン教授によると、今回の総合8位も不安定なもので、さらに下がりかねないとみている。

 一方、発展を続ける中国は、前回の総合20位から16位に上昇。
 サブカテゴリーでは、「パワー」3位、「将来性」3位が目立つ。
 レイブスタイン教授は、「課題もあるが、初めて訪中した1981年からここまで信じられない変身を遂げており、進化を続けている」と語る。

 このランキング調査は、世界の人々の「認識」を計測する“国のブランド研究”だが、各国が世界的にどう受け止められ、感じられているかを理解することは、人々の判断や行動を考察するうえでも示唆が深いだろう。

■「日本がいい」と思わない日本人

 日本は総合ランキングで2位。
 これは2016年の7位から、前々回と前回の5位を経て、躍進したかたちだ。
 しかし、この結果を「そうか、なるほど」とすんなり受け入れる日本人はどれだけいるだろうか?
 詳しい内容を見る前にひとつ示しておきたいことがある。
 それは、今回の調査対象となった国々のほとんどで、自国に対するイメージが他国からのイメージを上回っているということだ。
 だが、日本はその逆をいく最たる例で、他国の人々が日本についてよく思っていても、日本の人はそんなに素晴らしいとは感じていない、という結果だった。
 レイブスタイン教授は、「日本はテクノロジーへの取り組みなど、とても起業家的だ」と語り、また「日本というとエレクトロニクス製品を連想するが、たとえ他国にお株を奪われたような分野でも、長きにわたってブランドとイメージが人々にかたく浸透している」と言う。
 またレイブスタイン教授は、「日本はスイスのようにクリーンで安全だ」と指摘する。
 自らの体験からも、「日本ではさまざまなものが秩序だっていて、素晴らしい文化を持っている。そして騒音も少ない」と褒めている。
 このように海外の人々の多くは、日本にとても良いイメージを持っており、それは日本国内の人々によるイメージを上回っているのだ。

■まだある日本の「ポテンシャル」

 さて、日本がサブカテゴリーで10位以内に入ったものは、「起業家精神」1位、「将来性」5位、「文化的影響力」6位、「パワー」7位。また前回より順位を上げたものでいうと、「国民の権利・進歩的な姿勢」が19位から17位へ、「生活の質」が14位から 13位へ、「伝統」が12位から10位へ。
 こうしたソフト面のほかに、「起業家精神」が2位から 1位へ、「ビジネスへのオープン性」が26位から22位へと、ビジネス環境もバランスよくアップしている。

なお「起業家精神」とは、ベンチャー企業のことではなく、
 “国全体のイノベーション”を評価するもの。
 世界は日本を“イノベーション大国”として認識しているということだ。
 (「起業家精神」の評価要素のうち、「革新性」「技術の専門性」とともに「確立されたインフラ」や「スキルの高い労働力」「教育された人材」において、日本は満点を記録している。)
 また、日本はまだまだ“ポテンシャルが高い国”として認識されており、ダイナミックさやユニークが評価される「将来性」では5位となっている。(1位UAE、2位シンガポール、3位中国、4位インド。1~5位の順位は前回から変動なし。)
 また日本は「未来志向」で1位となっている。
 とかく日本国内の人々はウチに閉じて国際性に欠ける面があり、海外の人々の感じ方を意外に思うかもしれない。
 だが、筆者の体験と最近のガッツフィーリングでも、日本のイメージは高く、かつ上昇基調であることを言い添えたい。

■世界1位への「ニッポンの課題」

 高評価の一方で、世界が見た“ニッポンの課題”についても紹介しておきたい。
 日本の順位が低いサブカテゴリーは次の3つだ。
 まず「冒険性」39位。
 楽しさ、天候、景色、人々のフレンドリーさなど、観光に関係する項目だ。ちなみにサブカテゴリー以外では「ひとり旅」27位と、日本は“自由に楽しめる国”とはあまり思われていないようだ。
 次に「ビジネスへのオープン性」22位。
 前回(26位)から改善したとはいえ、税制や官僚的な組織、コストの高さなどが、厳しく評価されている。
 そして「国民の権利・進歩的な姿勢」17位。
 「男女平等」、「信教の自由」、「人権」、「政治パワーの分散」などにおいて、世界に厳しく見られている。

 サブカテゴリー以外で低水準だったものでは、「退職後の人生」37位、「留学」21位、「子育て」19位、「女性(進出)」18位が目立つ。
 日本は暮らしやすさについてスイスやカナダ、北欧諸国に遠く及ばず、また国際性が欠けていると認識されていることがわかる。
 女性進出については言うまでもないだろう。

 しかし、これらをふまえても、先の“自己評価の低さ”は大きな課題として認識した方がよい。
 問題は認めなければならないが、良さや強み、そして外からのイメージも理解することが大切だ。
 「そうなりたい」と思わなければなれないし、自信や自己肯定感が乏しければ、明るい未来はつくれないだろう。

 「次回は日本が1位になると期待している」とレイブスタイン教授は言う。
 これは今回の結果に加えて、さらに2020年の東京オリンピックがポジティブな影響をもたらすだろうと期待されるからだ。
 世界の認識とのギャップを理解し、人々がもっと自信を持って、明日に向かって明るく進む“新たな日本”となることを願いたい。



ロケットニュース24 P.K.サンジュン15時間前
https://rocketnews24.com/2019/05/29/1215806/

【2019年】「世界競争力ランキング」が発表される
 / 昨年は25位だった日本は…

 2019年5月28日、スイスの名門ビジネススクールIMDが『世界競争力ランキング2019』を発表した。
 これは1989年から公開されている統計データで、GDP増加率や失業率、景気回復力など235の指標で、世界63カ国をランキングしたものである。
 2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックを目前に控えているにもかかわらず、景気がいい実感はなかなかない日本。
 2018年は25位だったが、果たして今回は──。

★・オリンピック景気は?
 「失われた20年」という言葉を聞くまでもなく、一時は世界有数の経済大国だった日本が、バブルの崩壊とともに泥沼の不景気に陥っていることは周知の事実である。
 そして現段階でも記者のような庶民には「景気が良い」「景気が良くなりそう」という気配が伝わってこない。
 東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まった際は「これで日本も景気が回復する」と期待したものだが、およそ1年後の日本経済はどうなっているのだろうか? 
 むしろオリンピックが終わってしまった後は……? 
 想像するのがちょっと怖い。

 話は逸れてしまったが、昨年の『世界競争力ランキング』では25位だった日本。
 果たして今年は何位にランクインしたのか? 
 1位から5位までを一気にごらんいただきたい。

★・世界競争力ランキング2019
第1位: シンガポール
第2位: 香港
第3位: アメリカ
第4位: スイス
第5位: アラブ首長国連邦
第6位: オランダ
第7位: アイルランド
第8位: デンマーク
第9位: スウェーデン
第10位: カタール

第11位: ノルウェー
第12位: ルクセンブルグ
第13位: カナダ
第14位: 中国
第15位: フィンランド
第16位: 台湾
第17位: ドイツ
第18位: オーストラリア
第19位: オーストリア
第20位: アイスランド

第21位: ニュージーランド
第22位: マレーシア
第23位: イギリス
第24位: イスラエル
第25位: タイ
第26位: サウジアラビア
第27位: ベルギー
第28位: 韓国
第29位: リトアニア
第30位: 日本

第31位: フランス
第32位: インドネシア
第33位: チェコ
第34位: カザフスタン
第35位: エストニア
第36位: スペイン
第37位: スロベニア
第38位: ポーランド
第39位: ポルトガル
第40位: ラトビア

第41位: キプロス
第42位: チリ
第43位: インド
第44位: イタリア
第45位: ロシア
第46位: フィリピン
第47位: ハンガリー
第48位: ブルガリア
第49位: ルーマニア
第50位: メキシコ

 というわけで、1位はシンガポール、そして日本は昨年より5つ順位を落とした30位であった。
 注目は32位のインドネシアで、昨年から11ランクアップで日本を猛追している。
 また、サウジアラビアも13ランクアップの26位と大きく躍進した格好だ。
 あくまで『世界競争力ランキング』なので、単純に「低ければ経済が悪い」ということではないハズ。
 ……ただ、それでも日本の景気が回復すると同時に順位も上がっていくのだろう。
 オリンピックが開催される2020年、日本は何位にランクインしているか。
 注目だ。

参照元:IMD World Competitiveness ranking 2019(PDF)
執筆:P.K.サンジュン





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2019年5月22日水曜日

21 km走:2時間13分16秒 キロ6分21秒、今季最高タイムになった!!

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● 2:13:16 今季最高タイム ベアフットシューズによる

 前回のキロ7分切りギリギリを考えると今日はまるで自信がない。スランプに落ちっているのかとも思っている。
 とりあえず行かれるところまで’行きましょう、と走り始めた。
 2キロあたりまでは慣らしである。
 それをすぎると体の調子が分かってくる。
 スピードを上げたとき反応し、それを維持できるかである。
 上げてもすぐに元に戻ってしまうのは調子が悪いときである。
 今日は維持できるようだ。
 5キロで34分を切る。
 体は動いている。
 10kmではなんとスプリットで32分半弱である。
 これはキロ6分半を切っていることになる。
 前半タイムが出るときは後半があぶない。
 突然パタリと足が止まることがある。
 今日は慎重を期さずに行かれるところまで突っ込むことにする。
 イケイケで15kmまでいく。
 なんと30分台へ入ってきた。
 15キロを過ぎると疲労でダウンすることが多かった。
 今日はその心配はまったくない。
 順調そのものである。
 恐ろしいほどである。
 こんなことがあっていいにおだろか、と心配になるほどである。
 20kimまでのスプリットはキロ6分02秒で限りなく6分である。
 最後の護岸歩道は若干落ちたがやむ得まい。
 
 トータルで「2:13:16=キロ6分21秒」である。
 この時期の大目標はキロ6分半の「2:16:30」である。
 それをあっさりとクリアしてしまった。
 前回より13分速く、前々回より7分速い。
 これは今回だけのマグレであろうか。
 次回が気になってくる。
 シューズはベアフットである。
 一般のランニングシューズに比べて、はるかに走りのダメージの大きいこの靴も足に十分に慣れてきたということか。
 GCハーフの目標はベアフットで「サブテン」である。
 昨年がベスト記録の2時間04分台、一昨年がワースト記録の2時間15分台、今年はこれを足して2で割った「2時間10分切り(サブテン)」を目標にしているが、この調子だと練習であっさりサブテン達成ということにもなりかねない。
 練習はあと6回残っている。
 だがそううまく事が運ぶとは考えにくが。
 なにしろ走ってみないとどうなるかがまるで見えないこの頃である。

【 5月22 日 21km  2時間13分16秒 キロ6分21秒 ベアフット
5km    33:53      33:53 
10km    32:23    1:06:16
15km    30:37    1:36:53
20km    30:09    2:07:02
21km     6:04    2:13:16

【 5月16 日 21km  2時間26分31秒 キロ6分59秒 ベアフット
5km    35:00      35:00 
10km    34:47    1:09:47
15km    35:04    1:44:51
20km    34:49    2:19:40
21km     6:58    2:26:38

【 5月08 日 21km  2時間20分42秒 キロ6分42秒 ベアフット
5km    34:12      34:12 
10km    33:23    1:07:35
15km    33:04    1:40:39
20km    33:20    2:13:59
21km     6:43    2:20:42


  ベアフットシューズのカカトであるが、右足は剥がれる寸前であり、左足は擦り切れており、もう使えない。
 底地ステッカーにダメージが出てきたということは、今日はそれだけ激しく走ったということであろう。
 これからさらに厳しく走ることになると2段ではだめで、3段でカカトを保護する必要があるかもしれない。
 しばらくは2段でどのくらい耐えられるものか様子見になるだろう。

 ● 計 229km 


● 左足つま先のステッカーは剥がれ落ちている

  テープとステッカーをすべて取っ払う。
 ここからこれまでと同じように補修をしていく。
  補修過程はこれまでと同じで省略する。


● テープとステッカーを取り除くと




 

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2019年5月19日日曜日

オーストラリア総選挙:保守連合勝利、選挙民の関心はやはり中国!?

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 オーストラリアは中国あっての国である。
 中国に石炭、鉄鉱石を売ることで成り立っている。
 少し前に日本が売り込んでいた潜水艦が、中国の圧力でフランスにもっていかれたことがある。
 だがフランスのこの潜水艦、いまだメドがたたず契約を廃棄して日本に、などという話まで出ている。
 中国の調子のいいときはその圧力も大きい。
 しかし最近の零落傾向にある中国にはオーストラリアは厳しい姿勢を示す。
 サーファーズパラダイスの中国資本いよる超高層計画は休眠してしまったし。アメリカの意向にそってファーウエイの締め出しも承認している。
 オーストラリア国民の中に中国への恐怖感が強くなっていることは確かである。
 フラットにみて、確実に以前よりはるかに中国への批判が大きくなっていることだけは否めないだろう。
 共産党独裁国家というのは世界に4つしかない。
 中国、北朝鮮、ベトナム、キューバである。
 ベトナムは緩い独裁であり、キューバはアメリカが目を光らせている。
 北朝鮮は中国の援助で成り立っている。
 中国という民主主義とは異質の体制に市民がどう反応していくかが今後の世界の情勢を決めていく。
 民主主義の原則定義とは、選挙によってえらばれた為政者による統治である。
 中国の経済発展のおこぼれを頂戴する方向に動くか、それとも原理原則で動くかである。
 でもやっぱりお金が欲しいというのが、本音だろう。
 ということはカネの切れ目が縁の切れ目ということもあり得るということでもある。
 そのためには中国は今後とも経済発展に邁進しなければ’ならないという重荷を背負っている、ということである。 


5/19(日) 0:08配信 産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190519-00000505-san-asia

豪総選挙、与党が政権維持 首相が勝利宣言、続投に意欲

 【メルボルン=田中靖人】オーストラリアの総選挙は18日、投票され、即日開票された。
 モリソン首相(51)が率いる与党、保守連合(自由党、国民党)が事前の予想を覆し、政権を維持することになった。
 世論調査で優位に立っていたショーテン党首(52)率いる野党、労働党は地方で票が伸びずに苦戦、6年ぶりの政権交代は実現できなかった。

 選挙戦は気候変動対策や経済政策を主な争点に展開され、公共放送ABCによると、下院選(任期3年、定数151、小選挙区制)は19日午前零時半(日本時間18日午後11時半)現在、保守連合が74議席、労働党が65議席をほぼ確実にした。
 自由党ではアボット元首相が落選を認めた。
 有権者約1600万人のうち約400万人分の事前投票の開票が進んでいないが、大勢への影響はないとみられる。

 保守連合は過半数の76議席には届かないを獲得できない可能性があり、その場合は無所属議員らを対象に多数派工作を行う必要がある。
 解散時の勢力は保守連合が74、労働党が69、緑の党など少数政党や無所属が7だった。

 労働党のショーテン氏は18日深夜、地元メルボルンで演説し、「労働党が次の政府を構成できないのは明らかだ。国益のため、モリソン氏に祝意を伝えた」と敗北を認め、党首辞任を表明した。
 一方、自由党党首のモリソン首相は19日未明、地元シドニーで「常に奇跡を信じてきた。ここは世界で最もよい国だ」と勝利を宣言し、「仕事に戻ろう」と首相続投に意欲を示した。

 オーストラリアン紙が17日に実施した世論調査では、政党支持率は労働党51・5%、保守連合48・5%となっていた。

 2007~13年の労働党政権時代は親中姿勢が指摘されており、労働党が政権復帰した場合、近年厳しかった豪州の対中政策が変化するかも注目されていた。

 18日は上院(定数76、比例代表制)の40議席も改選された。

【読者コメント】
微妙な結果でした。
いっそ、親中派が勝利するか、現政権派が圧勝するかなら、立ち位置が明確になったのですが。
米国の米日豪印の中国包囲網で最初にほころぶのは豪州でしょうね。
そうなるとフィリピン・ベトナム・台湾の連合で豪州の穴埋めをすることになるのか?



5/13(月) 9:00配信 朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00000008-asahi-int

豪総選挙「中華系票」争奪戦 公約に「華人向け施設を」

 18日に投開票されるオーストラリアの総選挙で、各党が華人(中華系)の支持獲得に躍起になっている。
 人口約2500万人の豪州で、華人は年々増えて現在約120万人。
 移民が多い大都市部では当落を左右する存在になっている。メルボルンでは「華人対決」の選挙区も現れた。(メルボルン=小暮哲夫)

 8日朝、メルボルン東部の下院チズム選挙区。公民館でマージャンを楽しむ華人の高齢者たちの前に、最大野党・労働党のグループがやって来た。
 「政権を獲得したら、この地区に華人向けの高齢者福祉施設をつくる」という公約の発表の場にここを選んだのだ。
 「華人の地域での貢献に感謝しています。華人の高齢者が母語に戻れる場所があるべきです」。
 チズム選挙区に立候補した労働党のジェニファー・ヤン氏(42)が党幹部の言葉を中国語に訳すと、華人のお年寄りが拍手をして喜んだ。
 ヤン氏は台湾出身。地元市議や市長をへて、今回は国政に挑んでいる。

 労働党は日程を地元の中国語メディアに伝えており、報道陣にも華人が目立った。
 公約発表後も、ヤン氏は中国語であいさつを繰り返した。
 「私は華人の声をくみ取れる。同時にこの地域に長年住み、公衆衛生や教育など地域の問題を熟知している。選挙区民全員の代表になれます」

 チズム選挙区の期日前投票所の前では、連日、「最後のお願い」をする女性がいる。
 与党・自由党から立候補した香港出身のグラディス・リウ氏(55)。8日昼も「私はグラディス。自由党の候補者です」と一人一人に声をかけていた。

 チズム選挙区には9人が立候補しているが、事実上、ヤン氏とリウ氏の戦いになっている。
 両氏が参加した4月14日の公開討論会は、英語と中国語が飛び交う舌戦になった。

 チズム選挙区には漢字で表記された店の看板が並ぶ。
 2016年の国勢調査によると、同選挙区の住民約16万4千人のうち華人は4万1千人で約2割を占める。
 ヤン氏かリウ氏のどちらが勝っても、豪州で初めて華人女性の下院議員が誕生することになる。
 リウ氏は「歴史的なこと」とその意義を強調する。

 ヤン氏とリウ氏の接戦を選挙区の住民はどう見ているのか。
 中国・上海出身の新聞店主カトリーヌ・ルーさん(45)は「私たちの声を政治に伝えられる」と歓迎する。
 期日前投票に訪れた白人のグラハム・バウンドさん(70)は「2人とも豪州国民だ。アジア系が多い地区だから、彼らの代表が必要だ」と語った。



ロイター 2019年5月20日 / 08:45 / 13分前更新
https://jp.reuters.com/article/mitsubishi-motors-masuko-idJPKCN1SQ0NM

豪総選挙、与党が予想覆し勝利 モリソン首相続投へ

[シドニー/メルボルン 19日 ロイター] -
 18日に投開票された豪総選挙は、モリソン首相率いる与党・保守連合(自由党と国民党)が野党・労働党を抑えて勝利した。
 事前の世論調査では労働党の勝利が予想されていた。
 モリソン首相は同日夜、支持者を前に「私は常に奇跡を信じてきた」と勝利宣言した。

 選挙管理委員会によると、4分の3強の開票を終えた時点で、保守連合は下院151議席のうち76議席を獲得する見通しとなっている。
 少なくとも76議席を確保できなかった場合、少数政党や無所属の議員の協力を得る必要がある。
 いくつかの議席は接戦となっており、期日前投票の開票作業も今後進める必要があるが、労働党のショーテン党首は敗北を宣言し、党首を辞任すると表明した。

 今回の選挙戦では、労働党が税制改革や賃金引き上げを通じた格差縮小や温暖化対策の加速などを掲げたのに対し、モリソン首相は「向上心のある国民」を支援する姿勢を打ち出した。
 保守連合は、石炭産業が盛んなクイーンズランド州など、米国の「ラストベルト」と人口構成の似た地域で事前予想を覆して勝利した。

 ホワイトハウスはトランプ米大統領がモリソン首相に祝意を伝えたことを明らかにし、「両首脳は長年にわたる米豪の同盟・友好関係の重要性を確認し、共通の優先課題で緊密な連携を維持することを約束した」とした。


ロイター 14:15 / 12時間前更新 Reuters Staff
https://jp.reuters.com/article/stock-us-close-0520-idJPKCN1SQ2AC

焦点:豪総選挙で与党が「奇跡」の勝利、モリソン長期政権に道

[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリアで18日に行われた下院総選挙は、与党の保守連合が予想に反して勝利したため、最大勢力の自由党を率いるモリソン首相の党内基盤は強まり、長期安定政権への道が開けた可能性がある。
 今回の選挙はまさにモリソン氏の個人的な勝利だ。
 他の主要閣僚は地元選挙区に張り付いて危うくなった議席を守るのに必死だった中、ほぼ1人で全国遊説に飛び回っていたからだ。
 フリンダース大学のヘイドン・マニング教授(政治学)はロイターに「独り舞台だった。後年まで特筆される実績になるだろう。モリソン氏は(劣勢の)見方を覆して勝ちをもたらした」と述べた。

 モリソン氏は、昨年8月に自由党の右派が当時のマルコム・ターンブル首相を辞任に追い込んだ後、党内の政治的妥協によって後任に選ばれた人物。
 それ以降、毎回の世論調査だけでなく18日の出口調査でさえも、保守連合の支持は野党・労働党を下回ってきた。
 有権者の間に、ターンブル氏追放劇や温暖化対策などの政策実行力の乏しさを巡る不満が渦巻いていたことが理由だった。
 しかしいざ暫定選挙結果が判明すると、モリソン氏は自身が「奇跡」と呼ぶほどの大逆転を見せ、過半数を確保するか、そうでなくても無所属議員の支持を得れば政権を維持できるめどが立った。
 過去10年間、オーストラリアでは労働党、保守連合ともに短期間で首相が次々に交代する状態が続いていたが、モリソン氏が自らの力で選挙に勝ったことから、同氏を首相の座から下すのは難しくなっている。

■<勝利の戦略>

 複数の議員や選挙ストラテジスト、専門家などによると、モリソン氏の勝因には2つの側面がある。
★:1つは同氏が、クイーンズランド州の近郊など特定の重点地域で勝利し、予想された都市部の議席減の影響を打ち消す作戦を成功させたことだ。
★:もう1つはこの選挙を、同氏と労働党のビル・ショーテン党首のどちらが首相として適切かの争いにして、ショーテン氏が掲げた政策の問題をあぶり出した点が挙げられる。
 例えば労働党は主により高齢で富裕な国民が恩恵を受けている2種類の税制優遇措置撤廃を提案したものの、若い有権者の支持を得るどころか、労働党は国民の資産を狙っているというモリソン氏の批判にさらされた。
 かつて自由党党首を務めたジョン・ヒューソン氏は「モリソン氏の最大の資産はショーテン氏だった。最終的に首相コンテストにしてしまい、ショーテン氏は有権者から好かれたり信頼されなかった」と指摘した。
 労働党のストラテジストは、与党側が一体となって近郊部や地方の有権者の支持をうまく取り込んだと分析した。

■<身内もびっくり>

 実際開票が始まるとすぐ、驚くような事態が起きた。
 モリソン氏が鉱業界を後押ししていたため石炭産業の労働者が多いクイーンズランド州北部での与党勝利は想定通りだったが、南部のいくつかの近郊部でも出口調査とは反対に与党が優勢となった。
 モリソン氏が選挙戦の最後にタスマニア州を訪問したことも実を結び、与党がこの選挙区で労働党から2議席を奪った。
 また昨年11月の地方選で自由党が敗れたため大きな弱点とみなされたビクトリア州での党勢後退を抑えることができた。
 さらに地方では連立を組む国民党が、無所属候補の挑戦を退けた。

 選挙期間を通じてモリソン氏は、勝利が可能だと非公式の場で発言していたことを、フライデンバーグ財務相が19日明らかにした。
 ただフライデンバーグ氏は18日夜ABCテレビで「実際に与党勝利が実現するまで、本当にそうなると思っていなかったことを告白せねばならない」と正直に打ち明けた。

(Colin Packham記者)



Record china配信日時:2019年5月22日(水) 13時20分
https://www.recordchina.co.jp/b713368-s0-c10-d0135.html

「脱中国」を画策?
豪レアアース企業がこのタイミングで米国に工場設置―中国紙

 2019年5月22日、環球時報は、オーストラリア企業が米国にレアアース分離精製工場設置を発表したことについて、米国が中国以外のレアアース供給ルートを確保しようという狙いがあると報じた。
 記事は、オーストラリアのレアアース生産企業ライナスが20日、米ブルーライン社と提携してテキサス州にレアアース分離精製工場を建設することを発表したと紹介。
 ライナスについて「中国以外では世界最大のレアアース生産企業で、世界シェアは約12%となっている」とし、米国のレアアース加工大手との新会社設立により、中国以外では唯一となるレアアース分離精製の大型企業が誕生すると伝えた。
 そして、ライナスが声明の中で「新会社の目標は米国のサプライチェーンにおける重要な空白を埋め、米国企業の自国のレアアースによる製品ルートを確保することだ」としたことを併せて紹介した。
 そのうえで、米ウォール・ストリート・ジャーナルが21日に「両社の声明は、中国以外のレアアース供給の選択肢が不足している点が新会社設立の大きな要因になったことを暗示している。また、実業界が米中両政府の貿易摩擦に対する憂慮を強めると同時に、摩擦の中から利益を得るチャンスを模索していることが浮き彫りになった」との見方を示したことを伝えた。
 さらに、同紙が「トランプ政権は自国のレアアース供給不足が経済のみならず軍事面にも悪影響を及ぼすとの憂慮を抱いている。昨年、米地質調査局は35種類の鉱物が自国の経済と国防で非常に重要との認識を示したが、その半分以上がほぼ輸入に依存している状況なのだ」と解説したことを紹介している。
 中国レアアース業界協会の陳占恒(チェン・ジャンハン)副事務局長は「両者の提携には確かに、米国が中国以外のレアアース供給源を確保しようという意図が見え隠れしている。しかし、短期間のうちに世界のレアアース業界の現状を変えることは不可能であり、米国が中国をレアアース供給体系から締め出すことも不可能だ」とコメントした。




 

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2019年5月16日木曜日

50ドル紙幣にプリントミス!

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 50ドル紙幣にプリントミスがあるという。
 いろいろ眺めているのだが見つからない。


日本経済新聞 2019/5/9 17:13
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44577940Z00C19A5FF2000/

豪で50ドル紙幣に印刷ミス 4千万枚以上流通 

【シドニー=松本史】オーストラリアの50豪ドル紙幣(約4000円に相当)に印刷ミスがあったことが9日、分かった。
 英語のつづりのミスが見落とされ、すでに4千万枚以上が流通している。
 紙幣を発行する豪準備銀行(中央銀行)は印刷ミスを把握しており、次の印刷分から修正するとしている。
 
●つづりのミスが見つかった豪紙幣=ロイター

 ミスがあったのは「責任」を意味する「responsibility」のつづり。
 「l」の後の「i」が抜け「responsibilty」となっていた。
 ラジオ番組に聴取者から投稿があり判明した。

 豪中銀のホームページによると、新50豪ドルの紙幣は2018年10月から流通している。
 紙幣に印刷された女性政治家、故エディス・コーワン氏の肖像の横に引用された演説文の中に誤りがあった。
 演説文は1文字0.2ミリメートル程度で、肉眼では読み取れない小ささだ。





豪 新50ドル札 去年から発行の新紙幣に驚きのミス(19/05/13)

 オーストラリアで昨年から発行されている新紙幣で驚きのミスが発覚しました。
 オーストラリアで昨年10月から発行されている50オーストラリアドルです。
 オーストラリアの紙幣は最新技術が使われ、世界でも偽造することが難しい紙幣として知られています



yahooニュース 5/16(木) 9:44 久保田博幸  | 金融アナリスト
https://news.yahoo.co.jp/byline/kubotahiroyuki/20190516-00126154/

キャッシュレス化が進むオーストラリアの紙幣にスペルミス発覚

 オーストラリアの新しい50豪ドル札にスペルミスがあることが発覚し、中央銀行のオーストラリア準備銀行(RBA)が9日、今後の発行分で修正すると発表した。

 RBAが昨年10月から発行を始めた新しい50豪ドル紙幣の細かい印字の部分で、「responsibility(責任)」が「responsibilty」と最後の「i」が抜けた状態で書かれていることが明らかになった。
 この誤植の入った新紙幣はこれまでに約4600万枚、国内で流通している(BBS)。

 新紙幣は偽造防止と使いやすさ向上を目的に、昨年秋から導入されたもので、RBAによると、50豪ドル札は同国で最も広く流通しており、他の紙幣の半分近くを占めているそうである。
 同行の最新の年次報告書によると、2017/2018年度に50豪ドルの新紙幣約1億8400万枚を含む、2億2700万枚の紙幣が発行された。(ロイターの記事より)。

 すでに出回っている紙幣を回収する予定はなく、次回印刷分から訂正するそうであるが、かなりの流通枚数ともなっているので、スペルミスの紙幣はレア物としての価値がそれほど上がらないかもしれない。

 ちなみにオーストラリアの人口は約2500万人なので、キャッシュレス先進国ともされるオーストラリアでも、それなりのキャッシュが出回っているようである。

 オーストラリアではクレジットカードやデビットカードが普及しており、特に非接触式で決済されていることが多く、非接触式のクレジットカード、デビットカードによる決済は世界で最も多く利用されているとされる。

 オーストラリアではATMにも非接触式も導入されており、ATMに銀行カードを挿入するのではなく、端末へのTAPと暗証番号の入力で現金を引き出すことができるとか。
 この形式だと磁気ストライプからスキミングされる心配もない。

 日本でも非接触式のカードとしてはSuicaなどが発行されている。
 交通系カードとしてはオーストラリアでもシドニーで、非接触式ICプリペイドカード「Opal Card」が利用できる。
 ただし、このカードは買い物などには利用できない。
 クレジットカードやデビットカードが使えるので、使い分けられているようである。

 キャッシュレス先進国ともされるオーストラリアでも、それなりにキャッシュも使われていることは、今回の50豪ドル札のスペルミスの記事からも明らかである。
 我々にとって使い勝手の良く便利なキャッシュレス化は大歓迎ではあるが、まずはキャッシュレスありきとの考え方はどうかと思う。
 日本は災害も多い国でもあり、現金とのうまい共存も考慮に入れてのキャッシュレス化を意識してほしいと思う。




 

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21 km走:2時間26分38秒 キロ6分59秒、キロ7分リミッターが発動した!?

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● キロ7分リミッター発動(7分×21km=2時間27分)
 
 前回の2時間20分が目標。
 そして10km以降の後半、休まずにゴールすること、がサブ目標。
 だが、である。
 走ってみないと本当にどうなるかわからないものである。
 10kmまでほぼキロ7分である。
 このあたりから体が慣れてきてタイムが上がっていくはずなのであるが。
 体も足も余裕がある。
 ところがスピードがあがらない。
 足を動かすのだが「これ以上スピードをだすと危険ですよ!」とばかりに体がスピードを抑え込んでしまう。
 体の安全確保のリミッターが発動してしまうのである。
 ギアを4速に入れても3速のスピードしか出ない、といった感じである。
 これもスタミナ切れの一種なのかもしれない。
 前回といい、今回といい、ぶ厚い壁に阻まれているようである。
 
 トータル的にはキロ6分59秒とギリギリ7分を切った。
 これだけが唯一の慰めである。
 これで7分を越えたら、もう何をか言わんやになる。
 ベアフットで21km走り切ったが、みるべきものがなにもなかった。
 でもこういうスランプを続けることでしか壁は越えられないのだろう。

【 5月16 日 21km  2時間26分31秒 キロ6分59秒 ベアフット
5km    35:00      35:00 
10km    34:47    1:09:47
15km    35:04    1:44:51
20km    34:49    2:19:40
21km     6:58    2:26:38

【 5月08 日 21km  2時間20分42秒 キロ6分42秒 ベアフット
5km    34:12      34:12 
10km    33:23    1:07:35
15km    33:04    1:40:39
20km    33:20    2:13:59
21km     6:43    2:20:42


 かかとはこんな具合。
 上張ステッカーは摩耗しているが、底地ステッカーは健全である。

● 208km 


● 底地は大丈夫

 左つま先のダメージはない。

● 左足つま先はきれいなものである




 

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2019年5月13日月曜日

「龍」の文化:「かぎ爪の数」

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サーチナニュース 2019-05-13 05:12
https://www.blogger.com/blogger.g?tab=rj&blogID=8536412426374447850#allposts/postNum=2

日本と韓国にも伝わった「龍」の文化、
その姿を見れば時代背景が分かる=中国メディア

 日中韓は隣接するアジアの国同士であるゆえに共通の文化が数多く存在する。
 中国メディアの快資迅は8日、中国で古くから神聖な生き物とされてきた「龍」に注目し、「日韓に伝わる龍を見れば、その時代背景を考察できる」とする記事を掲載した。
 中国文化において龍は特別な意味を持つ存在で、中国人は自らを「龍の後継者」と自負してきた。
 中国に起源を持つ「龍の文化」は日本や韓国にも伝わっており、日韓両国でも「龍」は誰もが知る存在と言える。
 記事は「中国の歴史のなかで龍は3段階の変化を遂げてきた」と紹介し、日本と韓国に伝わる龍と比較すると、「中国のどの時代の影響を受けたかを読みとることができる」と主張した。

 中国の歴史を紐解くと、まず
★:第一段階としての龍は「かぎ爪が2本」の姿であり、時代としては泰漢王朝ごろまでの時代に該当すると紹介、
 商朝時代の夔龍(一本足の龍)と呼ばれた龍が典型的な形であるとした。
★:次に、「かぎ爪が3本」の時期は泰漢王朝から隋や唐の時代にかけての姿で、この頃に「龍」と呼ばれるようになったいう。
★:最後に、明朝の時代には「5本爪の龍は皇帝に特化して使用され、4本爪の龍は王侯貴族が使用を許され、その他民間人が装飾品として4本爪以上の龍を用いることは許されなかった」と説明した。

 こうした変化を踏まえて日韓の龍のかぎ爪に注目すると、
★:「日本では3つ爪の龍が見られるのは、隋や唐の時代に中国から日本へ伝えられ、明朝時代以降は海外貿易が減ったことで文化の影響が及ばなかった」と分析。
★:一方「韓国では4つ爪の龍が見られるのは、陸続きで鎖国の影響を受けることなく、皇帝のみが使用する5つ爪以外の龍が中国から韓国へと伝えられたのだ」と主張した。

 龍のかぎ爪の数については、日本でも諸説あって、記事の主張もそのうちの1つに過ぎないが、龍は中国を起源とする1つの文化だ。
 今後、龍の爪の数に注目してみると興味深い発見があるかもしれない。




旅の情報〜地理の世界から〜 龍の爪の数には意味がある 公開日 : 2014年4月8日

 中国の想像上の生き物である龍は日本でも十二支の中にあってお馴染みですが、龍の爪の数が違って爪の数に意味があるということを知っている人はほとんどいません。下の龍の絵は爪の数が5本、4本、3本と異なります。

龍の爪の数は所有者の身分の違いを表します。
5本の龍は皇帝
4本の龍は貴族
3本の龍は庶民
なので中国・台湾の建造物や骨董品に描かれている龍を見ると、爪の数によって当時の所有者の身分が判断できます。
中国・台湾へ旅行する機会ががあれば是非確認してみてください。もし家に5本の爪を持つ龍が描かれている壷があれば、中国王朝のお宝かもしれません。

●屋根にある龍の意味
中国の建造物、特に寺院の屋根には龍が飾られています。
昔から龍は水の神様として崇められてきました。龍は自在に雷雨や竜巻を呼ぶことができるとされていたのです。
火事になると龍が雨を呼んで火を消してくれる。水不足の時は雨を降らしてくれる。
このような意味が屋根の龍には込められています。
同様に、日本でお馴染みの鯱(シャチホコ)も火事の時火を消してくれるという、おまじないで付けられています。
そもそも鯱(シャチ)とは頭は虎、体は魚のインドの想像上の生き物で、雨を降らす魚です。

●龍の体の元となった生き物
龍の体は様々な生き物の部位が組み合わされた格好をしています。
頭…ラクダ
角…鹿
目…ウサギ
耳…牛
胴体…ヘビ
腹…蜃(想像上の巨大ハマグリ)
うろこ…コイ
手のひら…虎
爪…タカ

●龍にまつわる言葉
1].逆鱗に触れる
目上の人を怒らせてしまうという意味。龍にはあごの下に一枚だけ逆さに生えたうろこがあります。これを逆鱗と言い、逆鱗に触れると龍は怒って触った人を食べてしまうという故事から作られた言葉です。このお話は「韓非子」という書に書かれています。
2].登竜門
立身出世のための関門。中国の黄河に竜門という急流があり、ここを登り切ったコイは龍になるという故事からできた言葉です。
3].海千山千
長年にわたって様々な経験を積み、世の中の裏も表も知って悪賢いという意味。
海に千年、山に千年住んだヘビは龍になるという言い伝えからできた言葉です。


 


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2019年5月8日水曜日

21 km走:2時間23分03秒 キロ6分49秒 16キロダウン

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 ベアフットで走るは3週間ぶりか。
 本番まであと2カ月。
 10kmまではそこそこである。
 ここを過ぎると、体が走りに慣れてくるので余裕がでるときと、逆にそこまでの疲れが出てきて体と足が動かなくときがある。
 今日はフラットである。

 10kmをすぎるとときどき左足つま先がひっかかって擦れる音がする。
 ビクッとして足を上げて走るように心がけるが、すぐに上げ幅が小さくなり、路面にひっかかる音がでる。
 ステッカーを貼ってあるので、ひっかかりやすくなっているようだ。
 しかしそれが「足が上がっていないよ!」という警告音にもなっている。
 この音は走り終わるまで続いた。
 つまり、10kmを過ぎると、確実に足が上がりにくくなっているということである。
 そしてそれがシューズのつま先を擦り切れさせている、ということでもある。

 15kmまでの5kmでは33分切りを目指すがわずかに及ばなかった。
 しかし、これがいけなかった。
 気張ったせいで体も足も動かなくなる。
 前回は「キッドシューズだ!」、ということでむりやり走った。
 そのためタイムはさんざんでこの間キロ7分12秒もかかっている。
 今日はベアフットなので変に無理はできない。
 16kmあたりでダウンする。
 まあ、しかたがない。
 少し休む。
 越えねばならぬ壁があるようだ。
 スタミナ不足ということなのだろう。
 気を持ち直してまた走りはじめる。
 これがよかったのか、この5kmも33分台でいくことができた。
 でも体はギリギリである。
 要はギリギリ状態でどこまで持たせられるか、というのはマラソンの大きなテーマでもある。
 ラストの1キロはわずかだが北風=追い風であった。

 トータルではキロ6分42秒である。
 キロ6分30秒=2時間16分30秒が当面の目標だが、なかなかむずかしい。
 昨年の今頃は6分34秒であった。
 ところがその一週間後には6分20秒で走っている。
 6月に入ると一桁台へとジャンプアップしている。
 今年もそうなってくれるであろうか。
 ちなみに今年の本番の目標は「サブテン(2時間10分以内)」である。
 ベアフットシューズならいい目標である。
 そのためには練習では2時間10分台をコンスタントに走りたいということになる。
 練習で2時間10分台ならサブテンが狙えることになる。
 2時間10分から15分の間が目標になる。
 もし、2時間20分ならサブテンは絶望的に難しくなる。
 2時間40分台を2時間10分台へもっていくこと、これがこれからの2カ月の練習の目標になるのだが。
 キロ6分10秒になら2時間10分、6分25秒なら2時間15分である。

 ラストの護岸歩道で若い女性に「おはようございます」と声をかけられた。
 突然のことだったのでオウム返しに「おはよう」と返事をした。
 赤ん坊連れの夫婦で歩道脇のデッキに居り、朝の散歩といったところか。
 走っていている時に日本語で声をかけられたのはこれが始めてではないだろうか。
 ちょっと記憶にないのである。
 少なくともこの数年間でこのコースではまったくない。
 私をみて日本人と判断したのか、それとも試しに日本語で声をかけてみたのであろうか。
 パークランドの中なら、それなりにいるかもしれない(私は会ったことはないが)。
 ここを日本人が走っているというのは相当に稀有なことだと思うのだが。
 本当に珍しいことである。
 
【 5月08 日 21km  2時間20分42秒 キロ6分42秒 ベアフット
5km    34:12      34:12 
10km    33:23    1:07:35
15km    33:04    1:40:39
20km    33:20    2:13:59
21km     6:43    2:20:42
 
【 5月01日 21km  2時間23分50秒 キロ6分51秒 キッドシューズ
5km    33:55      33:55 
10km    33:07    1:07:02
15km    33:42    1:40:44
20km    35:58    2:16:42
21km     7:08    2:23:50

【 4月17日 21km  2時間23分03秒 キロ6分49秒 ベアフット
5km    35:41      35:41 
10km    34:14    1:09:55
15km    32:40    1:42:35
20km    33:14    2:15:49
21km     7:14    2:23:03


 ベアフットだが、190キロほどになった。
 こんな感じであるが、上張ステッカーが見えている程度の減りである。
 効率のいい補修のやりかたが分かってきたようである。
 この靴であと5回105kmは走る予定でいる。
 それでほぼ300kmになる。
 耐久性は十分である。

● 計187km




● いつもの修理画像である
 
  底張ステッカーを残しテープは全部除去する。
 底張をテープで保護したのちに上張ステッカーを貼り付ける。
 あとはデープで押さえる。
 ステッカーは2段仕様である。


● つま先にテープが丸めこまれている

 つま先の方はというとテープが擦り切れるほどにはダメージはない。
 むしろつま先からつっかかって、テープが丸めこまれているといった感じである。




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2019年5月4日土曜日

ホリエモンロケット:打ち上げ成功 民間単独で国内初

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朝日新聞デジタル 2019年5月4日05時54分 石倉徹也
https://www.asahi.com/articles/ASM521W3BM52ULBJ007.html

ホリエモンロケット、打ち上げ成功 民間単独で国内初

 元ライブドア社長で実業家の堀江貴文さんが出資する宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ(IST)の小型ロケット「MO(モ)MO(モ)」3号機が4日午前5時45分、北海道大樹町から打ち上げられた。
 ロケットは数分後、民間単独のロケットとして国内で初めて高度100キロの宇宙空間に到達。打ち上げは成功した。
 機体は太平洋上に着水した。
 堀江さんはツイッターに「宇宙は遠かったけど、なんとか到達しました。高度約113km」と投稿した。

 MOMO3号機は全長9・9メートル、直径50センチ、重さ1150キロの液体燃料ロケット。
 市販の部品を使うなど低コストで開発した。
 今回の打ち上げ費用は数千万円。当初4月30日に打ち上げる予定だったが、燃料の液体酸素漏れが直前に分かった。
 部品の交換や発射場近くの強風のため、3度延期していた。

 ISTは、前身企業が始めた宇宙事業を継承して2013年に設立。
 MOMOで高度100キロ超の宇宙空間への到達を経て、高度500キロに重さ100キロ程度の小型衛星を打ち上げる新型ロケット「ZERO(ゼロ)」の開発をめざしている。

 MOMO1号機は17年7月、打ち上げ約1分後に通信が途絶え、高度20キロから海上に落下。
 2号機は18年6月、打ち上げ直後にエンジンが停止し、機体が落下して爆発した。

 2号機の失敗を受け、ISTは外部の専門家を含む対策委員会を設立。
 姿勢を制御する小型エンジンの誤作動が原因と特定し、エンジン内部の設計を見直し、打ち上げに近い状態での燃焼試験を初めて実施するなど対策を重ねていた。

 ISTが狙うのは、需要が高まってきた小型衛星の打ち上げ事業への参入だ。
 部品の高性能化により、衛星の小型化が進み、年間数百機が打ち上がる一方で、打ち上げは大型ロケットに頼っている。
 ただ、コストは最低数十億円と高く、他の衛星との相乗りで待ち時間が長いなどの不都合が多く、世界中で安価で小回りのきく小型ロケットの開発が進んでいる。

 ISTは、今回の成功を機に、ZEROの開発を加速させたい考えだ。
 商業化すれば、1回のコストは6億円以下、年数十回の打ち上げ需要を見込んでいる。早ければ22年末に打ち上げる予定。
(石倉徹也)


●【動画】打ち上げに成功した「ホリエモンロケット」。宇宙開発をめざす狙いと背景を解説




● ANNニュース




● ANNニュース2 




● インターネットテクノロジーズ提供






 
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2019年5月3日金曜日

サラ と カイ:美形姉弟

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● ばあ様と私、それにジョー、カイ、サラ 居酒屋「希実」にて

  ばあ様の従妹の娘がケアンズにいる。
 その家族がリターンフリーという80ドルチケットでやってきた。
 これはつまり、帰りはタダという航空チケットである。
 ご主人はジョー、上の娘が7歳でサラ、下の息子が4歳でカイである。
 ジョーとサラに会ったのはケアンズに旅行に行ったときなので2012年の10月になる。
 サラはハイハイができるかどうかの頃で、それから6年半ほどたっている。
 ジョーはプロレスラーではないかとおもうほどイカツ体形であり近寄りがたい威圧感があった。
 でも今はビーガンとなり、体重が20キロ落ちたという。
 非常にスマートになり、どこにでもいるオージーとなった。
  そのせいで脅迫感がきれいに消えている。
 ビーガンとは菜食主義者のことで、肉、魚、卵を食べない、野菜のみという生活をしている人々である。
 以前にシェフをやっていたことがあり、ビーガン料理は自分で作るという。

 この姉弟は美形である。
 娘に言わせると日本なら「花形子役」になるだろうとのこと。
 もともとこちらの子は小さい時はお人形さんみたいな美形が多い。
 4歳のカイはまだかわいいという範疇だが、サラは美少女である。
 サラについては何かどこかで見たことがある、と思ったのだが何処でみたのか、誰だったのか思い出せない。
 夕食を近くの居酒屋「希実」でとった。
 ビーガンではステーキハウスにはいけない。
 和食なら揚げ出し豆腐や野菜のテンプラなどがある。
 というより、ただ家の近くでお酒は日本酒にしたいというそれだけだったのだが。
 そこで、よーくサラの顔を見ていたら思い出した。
 輪郭がダビンチの「モナリザ」に似ているのである。
 モナリザは美人ではない。
 ダビンチは分析学者であり、図形学者である。
 彼が求めたのは情念的な美ではなく、形態としての美である。
 数学的な美といってもいい。
 論理的な造形といってもいい。
 モナリザは女性の顔の形としての集約であると言われている。
 超平均的な女性の顔形である、とも言われる。
 女性顔のベースであり、どんな形の顔ものると言う。



 七五三の写真をスマホで見せてもらった。
 日本に行ったときに撮ったもので、和服姿である。
 十代も半ばに見えるほどの色っぽさがある。
 実際にこの娘がその年頃になるのを見るというのは、私にはちょっと無理かもしれない。
 何故だかやたらなついてくる。
 理由はというと日本のおじいさんが私によく似ているということらしい。
 「ジュンジュン」と言っている。
 彼は私より4歳下である。
 体形も似ている。
 実をいうと私は彼に負い目を少々感じているのである。
 というのは私がオーストラリアに移住したことで、娘さんがその影響を受け、ワーキングホリデイをオーストラリアで過ごすうちにジョーにつかまった、という経緯がある。
 彼としては
 せっかく育てたのにスーと外国人に娘をもっていかれてしまった! 
という悔しさがあるのではないかと思うのである。
 よって顔を合わせにくい相手ということになった。
 これはどうにもならないことだが、心の痛むことでもある。
 日本で親戚が集まるときは自然にジョーは言葉があまり分からないということでつんぼ桟敷に置かれることが多い。
 これは外国人が日本の家庭に入ればごく普通に発生することであろう。
 ジョーとしても覚悟の上だとは思うが。
 言葉が通じるのは、カミさんとうちの子どもどもだけである。
 ちなみに息子はジョーと同い年である。
6年前にケアンズで娘さんに会ったときは、なにかしかの心細さを感じたことを覚えている。
 大丈夫だろうか、異国の地でやっていけるのであろうかという不安である。
 でも今日、久しぶりに会った印象では、二人の母親として貫禄がつき、この世界でも十分に生きていかれる度胸を持ったという安定感が感じられた。
 家族を仕切っているのはこの娘であることが’容易によみとれた。
 私にわだかまっていた申し訳ないという意識も消えた。
 さらには、その子が二人ともすこぶるの美形なのであるからうれしいことである。

 この姉弟は片言の日本語が話せる。
 昨年、サラの方は日本に行ったときに、日本の学校に体験入学した。
 母親が出た小学校である。
 今年は2年生の学級に少し長期的に体験入学させるという。
 一ケ月も通ったら、同世代と交わることにより日本語もはるかに達者になり、学校のアイドルになりそうである。
 ただ、おじいさんおばあさんにすると「来てうれしい、帰ってうれしい」ということだという。
 老体には、この子供たちの面倒は実にシンドイことだ、とのことである。

 昼間はムービーワールドで、夕方は海岸で遊んで帰っていった。
 「平成から令和へ」と動いている。
 このファミリーの訪問は「令和」の最初のイベントである。
 ここから私にとっての令和が始まる、そんな気分にさせられる。
 老いにとってと子供たちというのは、明日があかるくなる。

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2019年5月1日水曜日

21 km走:2時間23分50秒 キロ6分51秒  「令和 走り初め」

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● 「令和 走り初め」 21km完走!!! 2時間23分50秒

 今日は令和元年5月1日、「令和」改元の日になる。
 よって今日のランニングは「令和 走り初め」ということでもある。
 先週はついに走れなかった。
 ウオーキングも体調不良で3日もやめている。
 少しづつ回復はしてきているが、いまいちの状態である。
 途中でやめてもいいが、「令和 走り初め」なのでいつもの「17km」は走りたいと思う。
 もしダメならリタイヤのフラグがあがらない15kmは是非とも、といった気分である。
 そこでこれまでのベアフット・シューズに代えてキッド・シューズを使うことにした。
 キッドの方がベアフットよりはるかに足に優しいからである。

 その選択がよかったのか10kmまではとてつもなく順調である。
 これなら21km行けそうである。
 「令和 走り初め」は好タイムとなるかもしれないと思ったりした。
 天候は曇り時々晴れである。
 だが強い風が吹いている。
 いつもは南風だが、今日は海風で横から吹き付ける。
 それに方向的には北風が混ざる。
 内海沿いの10kmから15kmはこの風に悩まされる。
 ランドエンド橋の上では吹き飛ばされないように帽子を手にもって走る。
 この場所でのこういう仕草ははじめてではなかろうか。
 風のせいか、ジワジワと足にくる。
 それでも15kmまでの5キロは34分を切ることができた。
 
 15kmを過ぎると突然足が動かなくなる。
 ベアフットなら休み休みでゴールを目指すことになるのだろうが、キッドシューズに履き替えている以上、休むわけにもいかない。
 足にダメージがあるはずがないと思う。
 ゆっくりゆっくりでも走りのポーズはやめないようにする。
 20kmならやめもいいかと思うが、そこまでいくなら何とか21km行きたい。
 「令和 走り初め」だ、がんばらなくてもいいから目的を見失うな、と動かぬ足に檄を飛ばす。
 こうなると、単につまらない根性でしかない。
 このままいくと20kmまでの5kmは36分を越える。
 そこは何とか35分台でと、少しでもと足を動かす。
 35分58秒、なんとかかんとかギリギリで36分を切った。
 この間はキロ7分12秒というとんでもないタイムである。
 もうほとんど足は動いていないといっていい。
 残るはあと1キロである。
 残り時間からしてトータル21kmでキロ7分を越えることはない。
 最後のふんばりとなる。
 
 「令和 走り初め」21km完走!!!である。
 前回のベアフットより47秒遅れである。
 
【 5月01日 21km  2時間23分50秒 キロ6分51秒 キッドシューズ
5km    33:55      33:55 
10km    33:07    1:07:02
15km    33:42    1:40:44
20km    35:58    2:16:42
21km     7:08    2:23:50

【 4月17日 21km  2時間23分03秒 キロ6分49秒 ベアフット
5km    35:41      35:41 
10km    34:14    1:09:55
15km    32:40    1:42:35
20km    33:14    2:15:49
21km     7:14    2:23:03

 踏ん張ってしまったせいかダメージがやはり大きい。
 家まで車で数分でしかないのに、車の運転が怖い。
 信号待ちで足に力をかける必要がなくなると、一気に疲労が押し寄せてくる。
 足がブルブルと震える。
 普段よりも特別に長く走ったときなどによく起こる症状である。
 フルマラソンの練習の時などでは頻繁に起きる。
 家に戻ると、今度は椅子に座れない。
 足に負荷がかからないと、大腿部からフクラハギまで疲労一色でとても座ってはいられないのだ。
 カーペットにごろりと横になる。
 こういうことは記憶にはない、初めてのことである。
 何とか風呂に入って汗を流して、ベットに寝ころんだら、そのまま無明の闇である。
 気が付いたらなんと12時半近くである。
 こういうのも初めてのことである。
 9時頃走り終わっているから、10時過ぎに横になったとして2時間以上も意識もなく寝込んだことになる。

 原因はと思うに、シューズはキッドシューズで足に優しい、強風だったがこの程度の風に会うのは特別ということでもない。
 とすると残るは、まだ体調が完全には回復していない、ということになる。
 でも21km走れたのだから上々ということにしないといけないだろう。
 でもあまり根性で走るというのは危険が大きい。
 マラソンはスポーツの中でもっとも危険なスポーツとされている。
 それはゴールに近ずくと、気力根性で体力の無理の限界を超えて機能不全を起こしてしまうからである。
 令和の走り初め、でそんなことを起こしたら申し訳ないことである。
 まあ、何とか走れたので良しである。


 【キッド・シューズ】
 ところで、キッドシューズだがこのシューズで一昨年、昨年と2レースに出場している。
 一昨年はキッドシューズのクッションなしに慣れずにラストの5キロはフクラハギの激痛で歩き走りとなりワースト記録を作っている。
 昨年はこのシューズでの十分な走り込みをして、キロ6分を切る2時間04分台でゴールして好々記録を出している。
 そんなことなのでこのシューズはおそらく800キロ以上は走り込んでいるのではないか。
 もうそろそろ替え時かと思って、いつ不具合が起こってもいいように控えのキッドシューズも用意してある。
 でもこの靴、気に入っているのである。
 「ガールズ」タイプで足の小さな私にはぴったりなのである。
 また、色合いも好みである。
 できればこれをずーっと履いていたいのである。
 そこで送ってもらおうかと思って型番で検索したらリストから消えていた。
 ベアフットは走る度にカカト補修をしてもたせている。
 ならばキッドシューズももっと有効に補修できるのではないかと思ってみた。
 補修の繰り返しによって相当に長い間使用可能になるのではなかろうか。
 補修のやり方はベアフットと同じでステッカーを2枚重ねてみた。




 カカトの横はみっともなくならないようにテープを巻きあげることなく靴の境でカットした。
 そして、これで走ったあとが下の写真である。


● 走り終わったあとのキッドシューズの底の状態

  2枚とも剥がれ落ちている。
 おそらくカカト横の巻き上げが浅いため、剥がれてしまったのであろう。





 ステッカーは同じく2枚である。
 テープはカカトノの巻き上げを少し深くする。
 後ろからみるとちょっとみっともないが、でもまあこんなもんだろうと思う。
 1回で20キロもてばいい。
 どこまで補修でもたせられるか、これも見ものである。

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