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山峡ダム(三峡ダム)に崩壊の予兆が現れたという。
問題の最大の不幸は、このダムの崩壊を防ぐ方法はまったくないということだ。
あまりにでかすぎるのである。
世界で一番大きなダムであり、信用度の薄い中国政府の技術力で、かつスピード成果を競うかのように突貫で造り、同時に多くの汚職金を献上したというオカラ工事疑惑のシロモノである。
もはや手も付けられないようで、壊れるのを待つのみのようである。
また崩壊した時を想定しての災害対策など、まるで留意する様子も見られないという。
つまり避難経路とか、救助の段取りとか、いった対策も何にもなされる気配がない。
どうも中国政府はあきらめているようだ。
事故が起こってから考えよう、事故の影響がどの程度になるのか考えたくもない、といったところのようである。
劇的な災害がやってくるという可能性が非常に大きい、ということなのだろう。
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VIDEO
Sanxia Dam(中国山峡ダム)in Collapse?
崩壊し始めた?中国の山峡ダムby Hiroshi Hayashi, Japan
2019/02/13 に公開 Hiroshi Hayashi
予備
VIDEO
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【海外の反応】中国にある世界最大の三峡ダムがついに決壊寸前
水も流れず貯水もできず現状の解決策もない!!
もう打つ手なし決壊か
…専門家も「10年もたない」過去最悪の危機に問題を抱える!!
News Picks 236,600 回視聴
2019/02/16 に公開
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『
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三峡ダムってヤバいよね 中国ほーかいのもっとも可能性のあるシナリオ
https://www.youtube.com/watch?v=1FclIjf8dVg
峰峰夫 2019/02/28 に公開 841 回視聴
』
【参考】
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ニューズウイーク 2017年7月3日(月)06時52分 譚璐美(作家)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/---5.php
中国「三峡ダム」危機--最悪の場合、上海の都市機能が麻痺する
●三峡ダムの放水(2010年) REUTERS
<四川省で起きた大規模な山崩れは、本当に大雨だけが原因なのか。
世界最大の三峡ダムが一帯で大地震を頻発させているという指摘があり、さらには砂礫により、ダムそのものも機能不全に陥っている>
6月24日、中国・四川省で大規模な山崩れが発生した。
中国メディアによれば、住宅62戸が土砂に埋まり、120人以上が生き埋めになったという。
山崩れの現場は、四川大地震と同じ場所であり、ここ数日、大雨が降りつづいて地盤が緩んでいたことが原因だとされる。
だが原因はそれほど単純なものではないだろう。
2008年5月に発生した四川大地震はマグニチュード7.9を記録し、甚大な被害をもたらした。
震源地近くでは地表に7メートルの段差が現れ、破壊力は阪神・淡路大震災の約30倍であった。
専門家は、四川盆地の北西の端にかかる約300キロにわたる龍門山断層帯の一部がずれたために起きたと分析し、これによって地質変動が起こり、龍門山断層帯は新たな活動期に入ったと指摘している。
今後、さらに大規模な地震が発生する可能性が高いのである。
四川盆地はもともと標高5000メートル級の山々がつらなるチベット高原から急勾配で下った場所に位置する標高500メートル程度の盆地で、ユーラシア・プレートと揚子江プレートの境界線の上にあり、大小さまざまな断層帯が複雑に入り組む地震の多発地帯である。
それに加えて、最近の中国の研究では、地震発生の原因のひとつは「三峡ダム」の巨大な水圧ではないかとの指摘がある。
ダムの貯水池にためた水の重圧と、地面から地下に沁みこんだ水が断層に達することで、断層がずれやすくなったという分析である。
■建設中から数々の難題、天気や地震にまで悪影響
三峡ダムは、中国政府が「百年の大計」として鳴り物入りで建設した世界最大のダムである。
16年の歳月を費やして、四川省重慶市から湖北省宜昌市にいたる長江の中流域の中でも、とくに水流が激しい「三峡」と呼ばれる場所に建設された。
竣工は2009年だ。
ダムは70万キロワットの発電機32台を擁し、総発電量2250万キロワットを誇り、当初の計画では、湖北、河南、湖南、上海、広東など主要な大都市に電力が供給され、全中国の年間消費エネルギーの1割を供給でき、慢性的な電力不足の解消に役立つはずだった。
だが、建設中から数々の難題が生じた。
まず「汚職の温床」と化した。
総工費2000億元のうち34億元が汚職や賄賂に消えた。
国民の多大な犠牲も強いた。
はじめに地域住民約110万人が立ち退きを迫られ、強制的に荒地へ移住させられて貧困化し、10万人が流民になった。
李白、杜甫、白楽天などの詩に歌われた1000カ所以上もの文化財と美しい景観が水没し、魚類の生態系が破壊され、希少動物の河イルカ(ヨウコウイルカ)が絶滅したことは、中国内外で議論の的になった。
そればかりではない。四川大地震が発生した同じ2008年、竣工を目前に控えた三峡ダムで試験的に貯水が開始されると、下流域でがけ崩れと地滑りが頻発した。
この年の9月までに発生したがけ崩れと地滑りは、合計32カ所、総距離33キロに達し、崩れた土砂の量は約2億立方メートルにのぼった。
その後の調査で、地盤の変形などが合計5286カ所見つかり、大きなひずみが生じていることが判明した。
ダムの構造物や防水壁には約1万カ所の亀裂が見つかり、補修に奔走した。
そして2009年、三峡ダムが完成すると、今度は気候不順が起きた。
貯水池にためた膨大な量の水が蒸発して大気中にとどまり、濃霧、長雨、豪雨などが発生するようになったのだ。
気候不順は年々激しくなり、2013年までに、南雪災害、西南干ばつなどの災害が相次いだ。
2016年にも豪雨による洪水が発生。
エルニーニョ現象が原因だとされたが、死者、行方不明者は128人にのぼり、中下流域で130万人が避難を余儀なくされた。
大地震が次々に起きた。
2008年の四川大地震以外にも、汶川大地震、青海省大地震など、毎年のように大小の地震が発生した。
2014年には、三峡ダムから約30キロ上流にある湖北省でマグニチュード4.7の地震が連続して2度起きている。
総じてみれば、人工物である三峡ダムが天気や地震にまで影響を及ぼすとは、まるで信じられないような話ではある。
■水が流れず、貯水できず、解決策も見いだせない
だが、三峡ダムにとって、さらに深刻な事態がもちあがっている。
長江上流から流れて来る砂礫で、ダムがほぼ機能不全に陥り、危機的状況にあることだ。
怒涛のように押し寄せる大量の砂礫で貯水池が埋まり、アオコが発生してヘドロ状態になっている。
ヘドロは雑草や発泡スチロールなどのゴミと一体になり、ダムの水門を詰まらせた。
ゴミの堆積物は5万平方メートル、高さ60センチに達し、水面にたまったゴミの上を歩ける場所があるほどだという。
地元では環境団体などが毎日3000トンのゴミを掻き出しているが、お手上げ状態だとされる。
重慶市でも、押し寄せる砂礫で長江の水深が浅くなった。
水底から取り除いた砂礫は50メートルも積みあがった。
重慶大橋付近の川幅はもともと420メートルあったが、橋脚が砂礫に埋もれて砂州となり、今では川幅が約半分の240メートルに狭まっている。
大型船舶の航行にも著しい支障をきたしている。
水が流れず、貯水できないダムなど何の役にも立たないが、三峡ダムが周囲に及ぼす悪影響は、この先、増えることはあっても減ることはないだろう。
中国政府も技術者も根本的な解決策を見いだせず、すでに匙を投げてしまっているからだ。
だれも責任を取ろうとする者がいないまま、今も三峡ダムは放置されている。
■著名な水利学者の遺言「ダムは10年もたない」
もし三峡ダムが地震の原因のひとつであるなら、今後さらに四川大地震のような大規模な地震が起きる可能性があるだろう。
そして大地震が発生したとき、原因を作った「瀕死」の三峡ダムは、果たして持ち堪えられるだろうか?
万一、ダムが決壊するようなことがあれば、長江流域の広大な土地が洪水に見舞われ、穀倉地帯は壊滅して、数千万人の犠牲者が出るだろう。
長江の河口部にある上海では都市機能が完全に麻痺し、市民の飲み水すら枯渇してしまう。
そんな事態は想像するだけでも恐ろしい。
三峡ダムが建設された当初、中国政府は「千年はもつ」と豪語したが、数々の難題が発覚して、わずか数年で「百年もつ」とトーンダウンした。
今日、巷では「10年もつのか」と危ぶむ声がある。
「10年」と区切るのは、かつて三峡ダムの建設に反対した著名な水利学者、清華大学の故・黄万里教授の言葉に由来している。
戦前、アメリカのイリノイ大学で博士号を取得した黄教授は、建国間もない中国で黄河ダム建設の計画が進められたときに強く反対し、毛沢東から「右派」の烙印を押されて22年間の強制労働に追われた。
1980年代に名誉回復した後、長江の三峡ダム建設が国家の議題にのぼると、中国政府に6度も上申書を提出して反対したが、鄧小平と李鵬首相(当時)に無視された。黄教授が反対した理由は、21世紀の今日、私たちが直面している危機的状況を言い当てたからにほかならない。
そして「もしダムを強硬に建設したら、10年もたないだろう」と警告した。
2001年8月、黄教授は病床で家族に向かって三峡ダムを見守りつづけるようにと告げ、「どうにも立ち行かなくなったら、破壊するより方法はない」と遺言を残した。
享年90。中国の「水利事業の良心」と称えられる伝説的な人物である。
もし「10年もたない」とすれば、期限は2019年だ。
あと2年で三峡ダムは決壊するかもしれないのだ。
タイムリミットは刻一刻と近づきつつある。
唯一の解決策は、黄教授の遺言通り、人間の手で破壊することだけなのだろうか。
[執筆者]
譚璐美(タン・ロミ)
作家。東京生まれ、慶應義塾大学卒業、ニューヨーク在住。日中近代史を主なテーマに、国際政治、経済、文化など幅広く執筆。著書に『中国共産党を作った13人』、『日中百年の群像 革命いまだ成らず』(ともに新潮社)、『中国共産党 葬られた歴史』(文春新書)、『江青に妬まれた女――ファーストレディ王光美の人生』(NHK出版)、『ザッツ・ア・グッド・クエッション!――日米中、笑う経済最前線』(日本経済新聞社)、その他多数。新著は『帝都東京を中国革命で歩く』(白水社)。
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サーチナニュース 2019-07-09 05:12
http://news.searchina.net/id/1680472?page=1
三峡ダムが歪んでいる!
亀裂も大量に!
不安視する中国国民に「安全だ。心配するな 」=中国
中国には世界最大級のダムである「三峡ダム」がある。
長江中流に位置する三峡ダムは2009年に完成した多目的ダムで、「1万年に1度の大洪水でも防げる」とまで言われていたものの、亀裂が大量に見つかるなど問題が山積している。
中国メディアの今日頭条は7日、完成してから10年になるこの三峡ダムを不安視する国民に対して、「安全なので心配するな」と呼びかける記事を掲載した。
記事は、近頃SNS上で「三峡ダムはすでに歪んでいる」という話が広まり、決壊のうわさまで出ているが、三峡グループが「すべて正常で安心して良い」とする声明を発表したと紹介。
この三峡グループは、計測専門の部門が定期的に細かな管理を行っているため心配するには及ばないと主張した。
地質環境の計測は14項目、計測点は1万2000余りであるとその専門性を強調した。
では、ダムが変形しているという話は本当なのだろうか。
記事は、水位は温度などによっても変わり、ダムの中央と縁とでも異なるが、どの数値も「正常の範囲内」であると紹介。
2018年2月に撮影されたとする写真が変形の証拠だとされているが、2018年9月に撮影した別の写真は正常であったと指摘している。
では、この説明に中国の人びとは納得しているのだろうか。
記事に対してほんの数時間で5000を超えるコメントが寄せられ、中国国民の強い関心が見て取れる。
反応は大きく2つに分かれ、「大丈夫というのなら大丈夫だろう」と楽観的な意見も少なくなかったが、信用できないという人も多かった。
その理由は、主に「ほんの数ミリの違いで正常の範囲だというのなら、なぜ目視確認できるほど歪んでいるのか」 というもっともなものだ。
ほかにも、「チェルノブイリでも似たようなことを言っていた」と不安をあらわにする人もいた。
このダムに関しては、全国の電力の1割を賄っているが、140万人ともいわれる移住者、水質汚染、生態系の破壊、さらにはダム周辺での地震の急増などが指摘されてきたのも事実だ。
中国では、不安をあおるような情報の拡散を防ぎたいようだが、素直に安心はできないのが多くの国民の本音のようである。
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新唐人NTDTV 2019/07/14
https://www.youtube.com/watch?v=-7Mk4rMuQpI
三峡ダムが変形?
憂慮の声も当局は「安全だ」
【禁聞】|三峽大壩|Sanxia Dam
VIDEO
【新唐人NTDTV=米NYに本部を置く中国語衛星放送。中国&国際ニュースを独自の視点でお届けします https://www.ntdtv.jp/ 】
三峽大壩變形? 隱患令人擔憂
あるツイッターユーザーが最近、中国の三峡ダムが歪んでいるとして投稿した写真が物議をかもしています。
ダムの決壊を懸念する声に対し中国当局はこれを否定していますが、民衆の疑念は晴れていません。
ドイツ在住の水利専門家で、三峡ダムに詳しい王維洛(おう・いらく)博士は、三峡ダムは動くように設計されており、三峡ダムの脆弱性は、その設計によって裏付けられていると指摘しています。
7月1日、アカウント名「冷山」さんがツイッターに
「三峡ダムが変形している。
ひとたび決壊したら、中国の半分の人民が塗炭の苦しみにおちいる!
共産党とそのファミリーもおしまいだ!」
と投稿しました。
この人物はさらに、現在と過去の三峡ダムの比較写真も貼り付けました。
左側の写真は三峡ダムがまっすぐな様子を撮影したものですが、右側の写真の三峡ダムは明らかに変形しています。
この写真がインターネットに投稿されると、ネットユーザーは次々に不安を表明しました。
あるユーザーは
「中国共産党の工事建設を信用してはならない。
手抜き工事に材料のごまかし、リベートといった事例があふれている。
三峡ダムの耐久性を保証できる人は誰もいない。
問題が発生するのは時間の問題だ」
と憂慮しています。
その後、人民日報や中央電視台などの官製メディアは次々と、三峡ダムのゆがみはグーグルマップの衛星画像アルゴリズムの誤差によって生じたもので、ダム自体の問題ではないとネット上のうわさを否定しました。
これに対し、ツイッターユーザーの冷山さんは再度
「うわさを否定したことは何を意味するか分かるよね!宜昌(ぎしょう)、
武漢から南京、上海の同胞たちよ、できるだけ上流に移動しろ」
とツイートしています。
■ドイツ在住水利専門家 王維洛博士
「三峡ダムには、誰も知らない全体構造上の秘密がある。
三峡ダムは動いている。
このダムは重力式コンクリートダムで、巨大なコンクリートブロックで構成され、岩石の上に据えられている。
住宅のように地面に穴をあけ、鉄鋼の柱を打ち込んだものではない。
この工法で設計された場合は倒れることはないが、もし側面から捻じ曲げられた場合、2つのダムのブロックが接している部分で継ぎ目の部分が押されて隙間ができる。
そうなったらこのダムは終わりだ」
王維洛氏は、
「設計当初、ダムが動くことは考慮されており、一年で1ミリ未満だが、前に移動すると考えられていた。
以前はこのデータが公表されていたが、現在は発表されなくなった」
と指摘しています。
王博士はさらに
「当初このダムは非常に頑丈に作られていると言われていた。
だがこれはダムに水が入っていない状態のことだ。
三峡ダムの水が上流から下流へと流れる際の衝撃力は大きい」
とも述べています。
「ダムにおいて最も危険なものは中の水だ。
特に水位が高い時が非常に危険だ。
なぜなら水は高所から落下する時の衝撃力が大きいからだ。
安全性を考慮する際、もし米国や台湾から爆撃をしかけても、爆破は難しいだろうと言われていた。
だがその時、三峡ダムがどのような状態にある場合かは言わなかった。
三峡ダムに水はほとんど入っていなかったため、壊滅的な結果は起きないと言われていた。
だが、何をもって壊滅的な結果とするのかについては説明されなかった」
王博士は、三峡ダムの表面は一見すると頑丈そうだが、内部構造はチーズのように中が空洞になっていると説明しています。
三峡ダムの中間の放水用ダムブロックには合計67の孔が横にあけられているうえ、
内側にはさらに点検用配管、排水管があり、加えて3つの溝が設けられています。
この3つの溝と多孔構造によって、三峡ダムは鉄壁のダムではないことが決定づけられていると説明しています。
また王博士は
「三峡ダムにはさらに、2つの五級水門と船舶昇降機という船舶運航施設が設置されている。
これが世界の多くの著名なダムと異なる点で、他のダムにはこのような船舶運航施設はない。
三峡ダムの2つの水門にはそれぞれ深さ45.2m、幅34mの深い横切りダムがあり、水門の両端にはそれぞれ鉄製の門がある。
1つの門が開いているとき、もう一つは閉じている。
するとこの閉じている門は三峡ダム221億立方メートルの水に耐えなければならず、いったん水門に問題が生じたら、ダムの水が一気に流れる。
これがダムの不安材料だ」
と憂慮しています。
王博士は
「三峡ダムプロジェクトは2003年に試験運用が始まってから16年の間、いまだ検証作業が行われておらず、このダムの品質を担保しようという人は誰もいない。
現在、みながネット上でこの問題を議論することには大きな意義がある。
中国当局は国民に何らかの説明をしなければならない」
と述べています。
』
『
Record china配信日時:2019年9月19日(木) 23時20分
https://www.recordchina.co.jp/b745727-s0-c30-d0146.html
三峡ダムの未確認生物騒動が警告する「真の怪物」とは? ―中国
2019年9月18日、中国メディアの網易新聞は、中国ネットで話題になった「三峡ダムの未確認生物」の正体が、廃棄されたゴム製の遮光シートだったことを受けて、
「長江には『未確認生物』よりも恐ろしい『ごみによる環境汚染』という真の怪物がまだ存在している」と指摘する記事を掲載した。
9月12日、黒く細長い物体が体をくねらせるようにして長江を漂っている動画が中国ネットにアップされ、「未確認生物ではないか?」と話題になった。
17日午前、安徽省池州市長江自動車渡船管理所の周所長により、「三峡ダムの未確認生物」と呼ばれていたこの物体は、ある造船所が廃棄した長さ約20メートルのゴム製の遮光シートと判明した。
記事は、「未確認生物の謎は解けたが、漂流ごみによる水質汚染という現実が民衆の心を暗く覆っている」と指摘。
「ゴムやプラスチックなどの合成樹脂からできたごみが川から海洋に流れ込み、太陽光や紫外線、波の力などで削られ、大量のマイクロプラスチックとなって海洋生態系を脅かすようになって久しい」とした。
その上で、「マイクロプラスチックは自然界で分解されず、有毒な残骸となって、最終的にわれわれ人間に供給される食物や水に入り込む。
今年6月、カナダの研究チームの発表によると、人が飲食や呼吸を通じて体内に取り込むマイクロプラスチックの量は、最大で年間12万1000個に上るという。
マイクロプラスチックが人体に及ぼす影響はまだ理解が十分に進んでいないと同チームは指摘するが、マイクロプラスチックに吸着した環境ホルモンなどの有害物質により、がん細胞の増加や乳幼児の発育異常、免疫機能低下などの研究結果も出ているそうだ」と指摘した。
また、「2017年6月にドイツのヘルムホルツ環境研究センター(UFZ)が発表した研究結果によると、海洋に流出しているプラスチック廃棄物の約90%は、わずか10の河川から流れこんでいる という。
それぞれ、
中国の長江、黄河、海河、珠江、
中国とロシアの国境付近を流れるアムール川、
東南アジアのメコン川、
インドのインダス川とガンジス川、
北東アフリカのナイル川、
西アフリカのニジェール川
で、いずれの流域も人口が密集しながらも、廃棄物処理が遅れている地域だ。
インドのガンジス河からは54.4万トン、中国の長江からは33万トンのプラスチックが毎年海に流れ込んでいるそうだ」とした。
記事は、「今回の未確認生物の出現は、長江の環境汚染がいまだ無視できない問題であると気付かせる事件となった」とし、
「長江だけでなく、中国各地の川や湖、近海にもプラスチックごみや汚染物質という真の怪物が存在している。
環境汚染の軽減のためには、プラスチックの使用量を減らし、分別回収やリサイクルなど、主要な河川の流域での廃棄物マネジメントの改善を図るとともに、一般市民向けの啓発活動を積極的に行うことが必要だろう」
と論じた。
』
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