2019年4月22日月曜日

ディンゴ:ディンゴは犬か?それとも?

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 ゴールドコーストでもデインゴは見られる。
 カランビン近くの「デイビット・フリーイー ワイルドライフ・パーク David Fleay Wildlife Park」というところで飼育されている。
 周囲は高いネットで囲まれた一隅にいる。


● google画像より

一見、やはり犬である。
 これがオオカミより怖いとは思えないのだが。
 ちなみに、このワイルドライフ・パークではコアラも抱ける。


4/21(日) 20:23配信 AFP=時事
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190421-00000026-jij_afp-int

豪フレーザー島でディンゴが相次ぎ人襲う、
緊急に管理体制見直しへ


●豪ビクトリア州にあるディンゴ研究施設が飼育するディンゴ(2009年5月25日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】オーストラリア・クイーンズランド(Queensland)州政府は21日、観光客に人気のフレーザー島(Fraser Island)で今年に入ってから野生犬のディンゴに観光客が襲われる事態が相次いでいることから、緊急に同島のディンゴ管理体制を見直すと発表した。

【写真】オーストラリア固有の動物、ディンゴ
https://www.afpbb.com/articles/-/2616834?tmpl_skin=gallery&utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=p1&cx_rss=afp&cx_id=3221825

 クイーンズランド州東部沖のフレーザー島では3日前、1歳2か月の男児がディンゴにくわえられてキャンピングカーから引きずり出されるところを、父親に救出される事件が起きたばかり。
 男児の両親が豪公共放送ABCに語ったところによると、男児は頭蓋骨を折った上、頭と首に複数のかみ傷を負った。

 こうした事態を受けて、クイーンズランドのリーアン・イーノック(Leeanne Enoch)州環境相は21日、フレーザー島のディンゴ管理体制の見直しを推し進めると発表。
 「クガリ(K'gari、先住民アボリジニの言葉でフレーザー島のこと)におけるディンゴの管理は複雑な問題だ」とした上で、州政府はディンゴの個体数を持続的かつ健全に維持するとともに、人間の安全に対するリスクを最小限に留めてディンゴを保護する役目を担っていると語った。

 具体的な対策としては、島内を巡回するレンジャーを増員し、観光客にも、より積極的にディンゴの危険性を周知していくという。

【翻訳編集】 AFPBB News



AFPBBニュース 2019年3月6日 22:52 シドニー/オーストラリア
https://www.afpbb.com/articles/-/3214523?utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=r1&cx_rss=afp&cx_id=3221825

ディンゴは犬ではなく独自の種、
豪研究者らが保全策の見直し求める


●ディンゴ。豪ビクトリア州にて(2009年5月25日撮影、資料写真)。(c)WILLIAM WEST / AFP

【3月6日 AFP】オーストラリアの複数の大学の研究者が、ディンゴは犬の仲間ではなく独自の種だとして、保全策についての見直しを求めた。

 研究者ら20人は生物分類学の国際学術誌「Zootaxa」で5日に発表された論文で、ディンゴにはイエイヌや野生化した犬とは異なる多くの特徴があり、オオカミやキツネが属するイヌ科の他の野生動物とも違うと主張。
 1000年以上にわたり、オーストラリアという地理的に隔絶された環境に生息し、家畜化された痕跡もないことから、ディンゴを犬とする「証拠はほとんどない」と結論付けた。

 セントラルクイーンズランド大学(Central Queensland University)のブラッドリー・スミス(Bradley Smith)氏は声明で「ディンゴがオーストラリアへ到達して以来、家畜化されたという歴史的証拠はなく、それ以前の家畜化の度合いについては不明だが、可能性は低い」と述べている。

 ディンゴの分類はこれまでも科学界で論争を巻き起こしてきた。
 オーストラリア博物館(Australian Museum)ではディンゴを「野生犬」とみなしており、約4000年前にアジアから人間と一緒にオーストラリアへ渡来したと推測している。

 ディンゴをどう位置付けるかによって、オーストラリア各地では対処に食い違いが生じている。
 多くの人々は、ディンゴは人間が飼育している動物や家畜にとって脅威だと考えているが、野良猫やキツネなど害獣とみなされる動物を抑えることにディンゴが役立っているという主張もある。

 一方、ディンゴの抑制策は野犬の管理事業と一緒に行われることが多いが、州ごとに異なり、一部の地域ではディンゴを捕獲し殺すことも認められている。

 今回、研究者らはディンゴを犬ではないと主張し、政府はオーストラリアの固有種と認め、保護政策を拡大させるべきだと訴えている。

 なお、ディンゴが人を襲うことはまれだが、同国北東部クイーンズランド(Queensland)州沖にある観光地、フレーザー島(Fraser Island)では過去何年かの間に数件の事故が起きている。
 今年も1月に同島で6歳の男児が襲われた他、2月末にもフランス人観光客の母子がディンゴの群れに襲われ、治療を受けた。



【参照】

AFPBBニュース 2017年1月10日 17:07 シドニー/オーストラリア https://www.afpbb.com/articles/-/3113617?utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=r2&cx_rss=afp&cx_id=3221825

野生犬ディンゴが娘を連れ去り
…無実の罪きせられた父が死去

【1月10日 AFP】1980年にオーストラリアの観光名所である巨大な一枚岩ウルル(Uluru、エアーズロック、Ayers Rock)で、当時生後9週間の娘を野生犬に連れ去られたことで世間の注目を集めたマイケル・チェンバレン(Michael Chamberlain)さん(72)が死去した。
 マイケルさんの家族が10日、発表した。

 報道によると、マイケルさんは急性白血病による合併症を患い、亡くなった。
 元妻のリンディ(Lindy Chamberlain)さんは報道陣に対し、マイケルさん家族への配慮を求める声明を発表した。

 1980年に夫婦だったマイケルさんとリンディさんがウルル近くでキャンプをしていた際、娘のアザリア(Azaria Chamberlain)ちゃんがテントからいなくなり、行方不明となった。
 リンディさんは一貫して、ディンゴ(オーストラリアに生息する野生の犬)が娘を連れ去ったと主張していたが、殺人罪で有罪となり服役した。

 マイケルさんも共犯の罪で執行猶予付きの有罪判決を受け、以降数十年にわたって妻と自らの無実を訴えた。

 1988年になってディンゴの巣の近くでアザリアちゃんの衣服の切れ端が見つかったことで、2人に対する有罪判決は覆され、2012年には野生犬がアザリアちゃんを連れ去ったとする正式な検視結果が下された。

 この事件は1998年、米女優のメリル・ストリープ(Meryl Streep)さんと英国出身の俳優サム・ニール(Sam Neill)さん主演で『ア・クライ・イン・ザ・ダーク(A Cry in the Dark)』というタイトルで映画化され、その後書籍やテレビシリーズ、さらにはオペラの題材としても取り上げられ、世界中で大きな注目を集めた。

 ニールさんはマイケルさんの死にあたり、ツイッター(Twitter)で「つらい試練と幾年にもわたる不当な扱いを終始受けながら、心に秘めた威厳を保ち続けた」と追悼のメッセージを送った。
(c)AFP